再発予防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:12 UTC 版)
NMOの再発率はMSよりも高いため積極的な再発予防治療が必要である。MSとのおおきな差にステロイドに再発予防効果が示されていることである。 薬剤名標準的な投与量投与方法プレドニゾロン 15mg(5~20mg)/day 1mg/Kg/dayからゆっくり漸減する アザチオプリン 100mg(50~150mg)/day 少量のプレドニゾロンと併用する ミコフェノール酸モフィチル 2000mg(750~3000mg)/day 少量のプレドニゾロンと併用する リツキシマブ 375mg/m2を1週毎、4回投与。その後375mg/m2を適宜 CD27陽性B細胞を0.05%以下に保つ トシリズマブについて国立精神・神経医療研究センターで治験が勧められている。 NMOSDに対するInebilizumab療法 2019年9月、Bリンパ球除去作用を有する抗CD19抗体Inebilizumabの第2/3相試験(N-OMentum study)の結果がLancet誌上で公表された。当該試験は、1) 18歳以上、2) Expanded Disability Status Scale score 8.0未満、3)-1 直近1年間に1回以上レスキュー治療を要する急性増悪をきたした、3)-2 直近2年間に2回以上レスキュー治療を要する急性増悪をきたした、の1)2)および3)-1または3)-2を満たすNMOSD患者を対象に、Inebilizumab(300 mg/回、day1,15)またはプラセボを3:1の人数比でランダムに割り付ける二重盲検試験としてデザインされ、日本の施設を含む25か国99施設が参加して行われた国際多施設共同試験である。主要評価項目(Primary endpoint)は割付け日から急性増悪までの期間とされた。 2015年1月6日から患者のエントリーを受け付け、230人の患者が割り付けられ治療を受けた(Inebilizumab群 174人、プラセボ群 56人)。試験開始後の急性増悪は、Inebilizumab群が12%(12人)であったのに対し、プラセボ群は39%(22人)にのぼり(ハザード比 0.272、95%信頼区間 0·150-0·496、p<0.0001)、Inebilizumabの有効性は明らかであった。この結果を受け、これ以上のプラセボ群への割付は倫理的に許容されないとして独立モニタリング委員会が患者の受入中止を勧告、2018年9月24日で新規患者の受入は中止された。全有害事象/重症有害事象はInebilizumab群72%/5%、プラセボ群73%/9%であった。
※この「再発予防」の解説は、「視神経脊髄炎」の解説の一部です。
「再発予防」を含む「視神経脊髄炎」の記事については、「視神経脊髄炎」の概要を参照ください。
再発予防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 15:52 UTC 版)
細菌性髄膜炎を繰り返す場合は原因検索と原因治療が必要である。 局所感染症 中耳炎や副鼻腔炎などが細菌性髄膜炎の原因となることはめずらしくない。 髄液瘻 髄液瘻が細菌性髄膜炎の原因となることがあり手術が必要となる。 全身疾患 糖尿病、慢性腎不全、HIV感染などがリスクとなる。
※この「再発予防」の解説は、「細菌性髄膜炎」の解説の一部です。
「再発予防」を含む「細菌性髄膜炎」の記事については、「細菌性髄膜炎」の概要を参照ください。
再発予防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:21 UTC 版)
とりわけカルシウム結石の再発率は、5年で45%であり、再発予防は重要である。様々な要因は明確にはなっていないが、発症は動脈硬化とよく類似し、メタボリックシンドロームの病態のひとつだと考えられるようになってきており、予防法に共通点も多い。クエン酸製剤は、尿をアルカリ性に傾けることで有用であり、そうする必要の原因である食習慣、生活習慣への取り組みが強調される。結石の主要成分は、シュウ酸カルシウムである。 2013年の尿路結石の診療ガイドラインは、尿路結石の再発予防の基本を、以下の3点としている。 水分を多く摂る。尿量が増加し結石の成分を問わない。 肥満防止 食生活改善 水の飲用では、2,000ミリリットル(2リットル)以上で低下する。プリン体を含む酒、特にビールを控えることが重要である。茶、紅茶もシュウ酸を含むが、緑茶でも「ほうじ茶」は最も少量である。 動物性蛋白質、脂肪の過剰摂取は避ける。 動物性たんぱく質と食塩は、尿中にカルシウムを排出させるため、制限することの効果は、従来のカルシウム制限より勝ると考えられる。脂肪分は、カルシウムがシュウ酸の吸収を影響を邪魔するという、良い反応を邪魔する。 野菜は難しいところである。シュウ酸の多量摂取はよくなく、茹でることで水に溶出する性質があり、葉菜類のキャベツやレタス、サツマイモやナス、特にホウレンソウに含まれ、シュウ酸の吸収をカルシウムが減らす。一定量のカルシウムは必要である。 クエン酸は、尿をアルカリ性へ傾け、結石を溶けやすくさせるが、クエン酸を多く含む野菜や果物を増やすことは、同時に結石形成を促進するシュウ酸の摂取過剰となってしまう可能性がある。また、野菜や果物はカリウムを含み、塩分(ナトリウム)の排出を促す効果があるため、判断の難しいところである。シュウ酸はほかにチョコレート、たけのこなど。 カルシウムを適度に摂取する(サプリメントでも用法・容量を守り、決して過剰摂取しない)。ビタミンCも代謝産物はシュウ酸であり、月余に渡る過剰摂取は、結石のリスクを高める(と一般に言われているが、ガリー・カーハン博士らの論文ではビタミンCの低摂取/高摂取による結石リスクの有意差は見られなかったこともあり、現在では間違いとされる)。 ビタミンCはカルシウムと結合するため、その遊離型は少なくなる傾向がある。これは、カルシウムが、シュウ酸カルシウム(結石)として分離する可能性が少なくなるということである。また、ビタミンCの利尿作用により、シュウ酸塩の尿中濃度が低くなる。このように、ビタミンCはシュウ酸塩を増やすが、カルシウムとシュウ酸塩の結合を阻止するのである。 炭水化物は穀物を主として摂取し、尿中に排泄されるカルシウムの量を減らすため砂糖の過剰摂取は控える。 高インスリン血症(インスリン抵抗性)は、腎尿細管におけるアンモニア産生を抑制し、尿pHを低下させる。結果、尿酸結石が形成されやすくなる。
※この「再発予防」の解説は、「尿路結石」の解説の一部です。
「再発予防」を含む「尿路結石」の記事については、「尿路結石」の概要を参照ください。
- 再発予防のページへのリンク