シュウ酸とは? わかりやすく解説

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しゅう‐さん〔シウ‐〕【×蓚酸】


しゅう酸

分子式C2H2O4
その他の名称Oxalic acid、Ethanedioic acid、NCI-C-55209、1,2-Dihydroxy-1,2-ethanedione
体系名:シュウ酸、エタン二酸、しゅう酸、1,2-ジヒドロキシ-1,2-エタンジオン


シュウ酸

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シュウ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 10:09 UTC 版)

シュウ酸
識別情報
JGlobalID
  • 200907079185021489
3D model (JSmol)
ECHA InfoCard 100.005.123
KEGG
日化辞番号
  • J2.954H
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 H2C2O4
C2H2O4
モル質量 90.03 g mol-1(無水和物)
126.07 g mol-1(二水和物)
示性式 (COOH)2
外観 無色結晶
密度 1.90 g cm-3
融点

189.5 ℃(無水和物)(分解)
101.5 ℃(二水和物)

への溶解度 10.2g / 100 cm3 (20 ℃)
酸解離定数 pKa 1.27, 4.27[1]
構造
分子の形 Planar
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -821.7 kJ mol-1
標準燃焼熱 ΔcHo -251.1 kJ mol-1
標準モルエントロピー So 115.6 J mol-1K-1
標準定圧モル比熱, Cpo 117 J mol-1K-1
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 1: Must be pre-heated before ignition can occur. Flash point over 93 °C (200 °F). E.g. canola oilInstability (yellow): no hazard codeSpecial hazards (white): no code
3
1
引火点 166 ℃
関連する物質
関連するカルボン酸 ギ酸; マロン酸
関連物質 グリオキサール; グリオキシル酸; グリコール酸; グリコールアルデヒド; エチレングリコール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シュウ酸(シュウさん、蓚酸: oxalic acid)は、構造式 HOOC–COOH で表される、もっとも単純なジカルボン酸。二つのカルボキシ基を背中合わせに結合した分子である。IUPAC命名法ではエタン二酸(「二」はカタカナの「ニ」ではなく漢数字の「二」) (ethanedioic acid)。1776年カール・ヴィルヘルム・シェーレカタバミ(oxalis)から初めて単離したことから命名された。

植物に多く含まれ、和名の由来になっている。漢字の「蓚」はタデ科スイバを意味し、また中国語でも植物由来の「草酸」と呼ぶ。

カルシウムイオンと強く結合する性質(劇性)があり、体内に入るとアシドーシスに傾いた血液中でカルシウムと結合して結石などを生じる。このため、日本においては毒物及び劇物取締法によって劇物毒物ではない)に指定されている。

還元性があるため、滴定によく使われる。また、染料原料や漂白剤としても用いられる。

製法

工業的には、木片をアルカリ処理したのち、抽出することで得られる[2]。実験的には、ギ酸ナトリウムを加熱分解して生成するシュウ酸ナトリウムを、水酸化カルシウムによってシュウ酸カルシウムとして単離し、これを硫酸で分解することで得られる[2]

シュウ酸イオン

シュウ酸の第一段階解離により生成するシュウ酸水素イオン (hydrogenoxalate, HC2O
4
H(COO)
2
) は1価の陰イオンであり、第二段階解離により生成するシュウ酸イオン (oxalate, C2O2−
4
(COO)2−
2
) は2価の陰イオンである。シュウ酸イオンは平面型で炭素-炭素間は単結合、炭素-酸素間は共鳴し単結合および二重結合の中間的な性格を持つ。

シュウ酸塩

シュウ酸イオンを含むイオン結晶である正塩、シュウ酸塩 (oxalate) と、シュウ酸水素イオンを含む酸性塩であるシュウ酸水素塩 (hydrogenoxalate) が存在する。正塩はアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、アルミニウム塩および(III)塩は水に可溶性であるが、アルカリ土類金属塩を始めとする多くのものが難溶性である。鉄(III)塩の水溶液は徐々に分解しシュウ酸鉄(II) FeC2O4 を析出し、塩は加熱により爆発的に分解する。


シュウ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 08:48 UTC 版)

抗凝固薬」の記事における「シュウ酸」の解説

クエン酸と同様。

※この「シュウ酸」の解説は、「抗凝固薬」の解説の一部です。
「シュウ酸」を含む「抗凝固薬」の記事については、「抗凝固薬」の概要を参照ください。

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シュウ酸

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:44 UTC 版)

名詞

シュウシュウさん)

  1. 蓚酸自然科学分野における表記

「シュウ酸」の例文・使い方・用例・文例

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