セバシン酸とは? わかりやすく解説

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セバシン酸

分子式C10H18O4
その他の名称セバシン酸、Sebacic acid、Decanedioic acid、Octane-1,8-dicarboxylic acid
体系名:オクタン-1,8-ジカルボン酸デカン二酸


セバシン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/27 05:25 UTC 版)

セバシン酸
識別情報
CAS登録番号 111-20-6 
PubChem 5192
ChemSpider 5004 
UNII 97AN39ICTC 
EC番号 203-845-5
MeSH C011107
ChEBI
特性
化学式 C10H18O4
モル質量 202.25 g mol−1
密度 1.209 g/cm3
融点

131 ~ 134.5℃

沸点

294.4℃ (at 100 mmHg)

への溶解度 0.25 g/L[1]
酸解離定数 pKa 4.720, 5.450[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

セバシン酸(セバシンさん、sebacic acid)は有機化合物の一種で、直鎖ジカルボン酸である。セバシン酸の名称は、ラテン語の sebum (獣脂)や Sebaceus(獣脂製のろうそく)に由来する。

純粋なセバシン酸は、フレーク状または粉末状の白色固体である。ヘキサメチレンジアミンと共に6,10-ナイロンの原料となる。

アゼライン酸などと同様に、プラスチック可塑剤(エステルセバシン酸ジオクチルなど)、潤滑剤、油圧油、化粧品ろうそくの原料となり、最近ではウレタンの原料として使用されることもある。また、芳香剤防腐剤塗料にも用いられる。

セバシン酸の主原料はトウゴマの種子から得られる植物油であるひまし油に含まれるリシノール酸であり、環境にやさしい製品として取り上げられている。

出典

  1. ^ a b Bretti, C.; Crea, F.; Foti, C.; Sammartano, S. (2006). “Solubility and Activity Coefficients of Acidic and Basic Nonelectrolytes in Aqueous Salt Solutions. 2. Solubility and Activity Coefficients of Suberic, Azelaic, and Sebacic Acids in NaCl(aq), (CH3)4NCl(aq), and (C2H5)4NI(aq) at Different Ionic Strengths and at t = 25 °C”. J. Chem. Eng. Data 51 (5): 1660–1667. doi:10.1021/je060132t. 

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