ギ酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 04:49 UTC 版)
ギ酸 | |
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メタン酸 methanoic acid (系統名) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 64-18-6 |
E番号 | E236 (防腐剤) |
KEGG | C00058 |
RTECS番号 | LQ4900000 |
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特性 | |
化学式 | CH2O2 |
モル質量 | 46.025 g mol−1 |
示性式 | HCOOH |
外観 | 無色の液体 |
密度 | 1.2196 g cm−3 |
融点 | 8.40 °C, 282 K, 47 °F |
沸点 | 100.75 °C, 374 K, 213 °F |
水への溶解度 | 任意に混和 |
酸解離定数 pKa | 3.75 |
粘度 | 1.57 cP at 26 °C |
構造 | |
分子の形 | Planar |
双極子モーメント | 1.41 Debye(gas) |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH | −424.72 kJ mol−1 |
標準燃焼熱 ΔcH | −254.62 kJ mol−1 |
標準モルエントロピー S | 128.95 J mol−1K−1 |
標準定圧モル比熱, Cp | 99.04 J mol−1K−1 |
危険性 | |
主な危険性 | 腐食性; 刺激性; |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R10, R35 |
Sフレーズ | (S1/2), S23, S26, S45 |
引火点 | 69 °C |
関連する物質 | |
関連するカルボン酸 | 酢酸 プロピオン酸 |
関連物質 | ホルムアルデヒド メタノール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ギ酸(ギさん、蟻酸、英: formic acid)は、分子量が最小のカルボン酸である。IUPAC命名法ではメタン酸 (methanoic acid) が系統名である。カルボキシ基(-COOH)以外にホルミル基(-CHO)も持つため、性質上、還元性を示す。空気中で加熱すると発火しやすい。なお、ギ酸を飽和脂肪酸として見た時は、常温常圧において他の飽和脂肪酸よりも比重が大きいことで知られる。多くの飽和脂肪酸の比重が1を下回っているのに対し、ギ酸の比重は約1.22と酢酸よりもさらに比重が大きい。ギ酸は工業的に生産されており、その水溶液は市販されている。
生成方法
酢酸生産時の副生成物としてギ酸が得られるが、それだけでは不足するため他の方法を用いたギ酸の生成も行われている。
外部リンク
- 職場のあんぜんサイト:化学物質:ぎ酸 厚生労働省