エナント酸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 化合物 > エナント酸の意味・解説 

エナント‐さん【エナント酸】

読み方:えなんとさん

炭素数が7個の直鎖カルボン酸悪臭をもつ無色油状液体溶けにくく、有機溶媒によく溶ける香料原料となるほか、酪酸とともにイチョウ実の主要な腐臭成分として知られるヘプタン酸ヘプチル酸化学式CH3CH25COOH


ヘプタン酸

分子式C7H14O2
その他の名称エナント酸、ヘプチル酸、エナンチル酸、Enanthic acid、Heptanoic acid、Hepthylic acid、Enanthylic acid、n-Heptylic acid、Oenanthic acid、Heptylic acid、n-Heptoic acid、n-ヘプト酸、オエナンチル酸、オエナント酸、n-ヘプチル酸、Oenanthylic acid、Amylacetic acid
体系名:ヘプタン酸、アミル酢酸


エナント酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/15 23:04 UTC 版)

エナント酸[1]
識別情報
CAS登録番号 111-14-8 
PubChem 8094
ChemSpider 7803 
UNII THE3YNP39D 
DrugBank DB02938
KEGG C17714 
ChEBI
ChEMBL CHEMBL320358 
特性
化学式 C7H14O2
モル質量 130.18 g mol−1
外観 無色の油状液体
密度 0.9181 g/cm3 (20 °C)
融点

-7.5℃

沸点

223℃

への溶解度 0.2419 g/100 mL (15 °C)
磁化率 −88.60·10−6 cm3/mol
危険性
NFPA 704
2
3
0
半数致死量 LD50 6400 mg/kg (経口, ラット)
関連する物質
関連物質 カプロン酸カプリル酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エナント酸(エナントさん、enanthic acid)は炭素数7のカルボン酸で、末端にカルボキシル基を持つ。IUPAC名ヘプタン酸 (heptanoic acid) である。腐敗物のような悪臭を持つ油状液体で、腐った油のにおいの成分の一部である。水には溶けにくいが、エタノールエーテルには良く溶ける。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[2]

香料として使われるヘプタン酸エチルなどのエステルの合成に用いられる。銀杏では酪酸と並ぶ腐臭の主成分である。

タバコの添加物のひとつでもある。

脚注

  1. ^ Merck Index, 11th Edition, 4581
  2. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エナント酸」の関連用語

1
ヘプタン酸 デジタル大辞泉
100% |||||

2
ヘプチル酸 デジタル大辞泉
100% |||||

エナント酸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エナント酸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエナント酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS