生物とギ酸とは? わかりやすく解説

生物とギ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 00:33 UTC 版)

ギ酸」の記事における「生物とギ酸」の解説

ギ酸というとアリ思い浮かべる人が多いが、すべてのアリギ酸を持つわけではないハチ仲間であるアリは、ほとんどの種で尾端毒針持っており、これで巣の防衛獲物攻撃を行う。しかし、ヤマアリ亜科とカタアリ亜科アリ場合はこの毒針失っており、水鉄砲のように毒性のある毒液外敵吹きかけて巣を防衛したり、獲物狩ったりする。ヤマアリ亜科場合にはこの毒液主成分ギ酸であり、ギ酸腐食性浸透性によって外敵皮膚損傷し毒液体内浸透させる北半球温帯地方、特にその北部で特に繁栄していてヒト生活圏個体数も多いヤマアリ属 Formica spp.ケアリ属 Lasius spp.アリヤマアリ亜科属すため、この地域アリの巣刺激した時にギ酸による攻撃を受けることが多い。 ギ酸ヤマアリ亜科アリから防御液を吹きかけられたり、イラクサ棘に刺されたときの刺激一因となっている(ただし、イラクサの毒作用ヒスタミンアセチルコリン主成分とする説が有力になってきている)。 メタノール誤飲すると失明死亡するが(メタノール毒性)それはメタノール酸化により生じホルムアルデヒドのせいだけではなく、それがさらに酸化されて生じギ酸が、ミトコンドリア電子伝達系関わるシトクロムオキシダーゼ阻害するために視神経毒性現れるとする意見もある。 ギ酸は、10-ホルミルテトラヒドロ葉酸合成酵素によりテトラヒドロ葉酸から10-ホルミルテトラヒドロ葉酸経て代謝分解されるヒトではこの反応速度が遅いためギ酸残留して毒性を示すこととなる。

※この「生物とギ酸」の解説は、「ギ酸」の解説の一部です。
「生物とギ酸」を含む「ギ酸」の記事については、「ギ酸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「生物とギ酸」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「生物とギ酸」の関連用語

1
4% |||||

生物とギ酸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



生物とギ酸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのギ酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS