メタノール【(ドイツ)Methanol】
メタノール
メチルアルコールの別名。現在は、おもに石炭や天然ガスから製造されるが、バイオマスからつくることも可能。将来的には、水素輸送媒体としても可能性が論じられている。メタノールとガソリンの混合物を燃料とするメタノール自動車や、純粋なメタノールを燃料とするメタノール改質型燃料電池車の開発も進んでいる。
参照 水素輸送媒体、メタノール改質型燃料電池車、メタノール自動車メタノール
【英】: methanol
| 分子式 CH30H 、可燃性で毒性の強い液体で、刺激的なにおいがある。 メチルアルコール、木精などともいう。比重 0.795(20/4 ℃)、沸点 64.7 ℃、融点-97.8 ℃。 消防法、毒物および劇物取締法、労働安全衛生法などで、その使用、取り扱いについて規定されている。製造原料としては、主として天然ガスが用いられており、ナフサ、LPG を原料とするものは減少してきている。近年、わが国においては、天然ガスを原料とした海外の低廉なメタノールの輸入が増加している。用途としてはホルマリン原料が主であり、そのほかアクリル樹脂、化粧品、医薬品、農薬などの原料および溶剤などである。最近、わが国においてメタノールの自動車用燃料あるいは発電用燃料としての利用が話題となってきている。欧米においては、自動車用燃料への利用方法として、ガソホール(メタノールを混合したガソリン)が一部実用化され、ニート・メタノール(メタノール 100 %)の使用についても研究が行われている。 |
メタノール
メタノール
メタノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/11 09:06 UTC 版)
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| 物質名 | |||
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methanol |
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別名
木精 |
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| 識別情報 | |||
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3D model (JSmol)
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| バイルシュタイン | 1098229 | ||
| ChEBI | |||
| ChEMBL | |||
| ChemSpider | |||
| ECHA InfoCard | 100.000.599 | ||
| EC番号 |
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| Gmelin参照 | 449 | ||
| KEGG | |||
| MeSH | Methanol | ||
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PubChem CID
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| RTECS number |
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日化辞番号
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| UNII | |||
| 国連/北米番号 | 1230 | ||
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |||
| CH 3OH |
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| モル質量 | 32.042 g·mol−1 | ||
| 外観 | 無色の液体 | ||
| 匂い | かすかにエタノールのような | ||
| 密度 | 0.792 g/cm3[1] | ||
| 融点 | −97.6 °C (−143.7 °F; 175.6 K) | ||
| 沸点 | 64.7 °C (148.5 °F; 337.8 K) | ||
| 混和性 | |||
| log POW | −0.69 | ||
| 蒸気圧 | 13.02 kPa (at 20 °C) | ||
| 酸解離定数 pKa | 15.5[2] | ||
| 共役酸 | メチルオキソニウム[3] | ||
| 共役塩基 | メタノラート[4] | ||
| 磁化率 | −21.40·10−6 cm3/mol | ||
| 屈折率 (nD) | 1.33141[5] | ||
| 粘度 | 0.545 mPa·s (at 25 °C)[6] | ||
| 1.69 D | |||
| 熱化学 | |||
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高位発熱量 (HHV)
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725.7 kJ/mol, 173.4 kcal/mol, 5.77 kcal/g | ||
| 危険性[11][12] | |||
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |||
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主な危険性
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メタノール及びその蒸気は引火性がある。小型動物に対して中程度の毒性。大型動物に対して高い毒性(高濃度時)。摂取すると致死性がある。失明や肝臓・腎臓・心臓への損傷を引き起こす可能性。反復的な過剰曝露による毒性作用は中枢神経系、特に視神経に累積的影響を及ぼす。症状は遅延し、曝露後12~18時間で重篤化し、曝露後数日間持続する可能性がある[8]。 | ||
| GHS表示: | |||
| Danger[7] | |||
| H225, H301, H302, H305, H311, H331, H370[7] | |||
| P210, P233, P235, P240, P241, P242, P243, P260, P264, P270, P271, P280, P301+P330+P331, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P307+P311, P310, P311, P312, P337+P313, P361, P363, P370+P378, P403+P233, P405, P501[7] | |||
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |||
| 引火点 | 11 - 12 °C (52 - 54 °F; 284 - 285 K) | ||
| 470 °C (878 °F; 743 K)[14] 385 °C (725 °F; 658 K)[15] |
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| 爆発限界 | 6–36%[9] | ||
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |||
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半数致死量 LD50
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5628 mg/kg (ラット, 経口) 7300 mg/kg (マウス, 経口) 12880 mg/kg (ラット, 経口) 14200 mg/kg (ウサギ, 経口)[10] |
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半数致死濃度 LC50
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64,000 ppm (ラット, 4 時間)[10] | ||
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LCLo (最低致死濃度)
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33,082 ppm (ネコ, 6 時間) 37,594 ppm (マウス, 2 時間)[10] |
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| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |||
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PEL
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TWA 200 ppm (260 mg/m3)[9] | ||
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REL
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TWA 200 ppm (260 mg/m3) ST 250 ppm (325 mg/m3) [skin][9] | ||
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IDLH
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6000 ppm[9] | ||
| 安全データシート (SDS) | [1] | ||
| 関連する物質 | |||
| 関連するアルコール | エタノール プロパノール ブタノール |
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| 関連物質 | クロロメタン メトキシメタン |
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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メタノール (methanol) は、有機溶媒などとして用いられるアルコールの一種である。別名として、メチルアルコール (methyl alcohol)、木精 (wood spirit)、カルビノール (carbinol)、メチールとも呼ばれる。
一連のアルコールの中で、最も単純な分子構造を持つ。ホルマリンの原料、アルコールランプなどの燃料として広く使われる。燃料電池の水素の供給源としても注目されている。エタノールと違い、人体に有毒な化学物質で、代謝によりギ酸(蟻酸)を大量に生成し、失明や代謝性アシドーシスに至るため飲用不可である。
製法
メタノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:27 UTC 版)
メタノールも古くから内燃機関の燃料として利用されてきた。自動車用燃料としてはメタノールにベンゼン(ベンゾール)を混合したものがレーシングカーに用いられ、フォーミュラ1でアルコール燃料が禁止されたのは1958年のことであった。20世紀後半についてみると、メタノールは、インディ・レーシング・リーグで1960年代半ばより2005年まで使用されたほか、現在でも一部のドラッグレースで利用されている。 メタノールはエタノールと比較して代替燃料としての脚光を浴びることは少ない。これは、メタノールの生産が現時点では主として天然ガスなど化石資源を原料としており、有限資源の消費回避という面では利点が乏しいからである。メタノールはエタノール以上に熱量が小さく、腐食性が強い上に、揮発性が高く有毒物質である点も問題となる。 ガソリン代替燃料の観点では、メタノールは、天然ガス、石炭あるいは酸素製鉄排ガスからも低コストで大量に製造可能である点でエタノールよりも優れており、毒性や揮発性もガソリンに比較して大きな問題とはいえない。バイオマスからメタンを効率的に生産することが可能になり、メタノールを効率的に生産できる微生物が発見されて、バイオマスからメタノール生産が実用化されれば、メタノールもバイオ燃料として脚光を浴びる可能性がある。 原油価格の急激な上昇期に代替エネルギーの導入が注目されたが、コスト競争力でもっとも優れているのは、CNG(圧縮天然ガス)とメタノールであるといわれる。石油は中東地区に偏在しているが、天然ガスはシベリアに(中東の石油埋蔵量全体に匹敵するほど)膨大な埋蔵量があり、世界各地に膨大な量のメタンハイドレートが存在する。 日本ではメタノールとガソリンの混合燃料の実用化試験が先行しており1980年代から行われて、成功を収めている。しかし研究推進母体が石油連盟であり、石油精製各社はメタノール製造設備を持っていないこともあって大規模な流通に至っていない。 1990年代末には韓国からの輸入品として天然ガス由来のメタノールが主成分とされるガイアックスが、全国の無印スタンドレベルの小販社を介して販売された時期があったが、既存税制の範疇に含まれない税制面の問題や自動車部品に対する安全性などの問題などが提起され、僅か数年の間に業界団体や末端ユーザーまで巻き込んだ論争を引き起こし、業界団体側はガイアックスを名指しする形で高濃度アルコール燃料として大規模な使用自粛キャンペーンを行った上に、2003年の政府の揮発油等の品質の確保等に関する法律の改正により正式に国内販売が禁止される事態となった。前述の「アルコール濃度3%(E3)が安全性を確保できる上限」という基準はこの法律の改正の際に策定されたものであり、皮肉にもこの一連の事態が尾を引く形となって、バイオエタノールが世界的に話題となった2000年代後半に至ってもE3以上のエタノール混和燃料の開発販売は日本国内では殆ど進む事はなく、加えて石油連盟のメタノール混和燃料の開発販売の道も事実上閉ざされる事になった。 2012年(平成24年)4月1日にエタノール燃料の日本国内での普及を妨げていた揮発油等の品質の確保等に関する法律施行規則が改正され、エタノール混合率10%のE10までの販売がE10対応車両に認められることになった。
※この「メタノール」の解説は、「アルコール燃料」の解説の一部です。
「メタノール」を含む「アルコール燃料」の記事については、「アルコール燃料」の概要を参照ください。
メタノール
出典:『Wiktionary』 (2021/07/22 12:46 UTC 版)
語源
名詞
発音(?)
- め↗たの↘ーる
関連語
翻訳
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