もくさく‐えき【木酢液】
読み方:もくさくえき
⇒木酢
木酢液
木酢液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/18 15:21 UTC 版)
木酢液(もくさくえき)とは、木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造される。外見は赤褐から暗褐色の液体。ほとんどが水分であるが、木材由来の有機酸(酢酸など)が含まれ弱酸性を示す。それ以外の成分として 、アルコール類、カルボニル化合物、あるいはフェノール類やフラン類といった芳香族化合物などが含まれる[1][2]。製法によってはホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの毒性の高い物質も含まれる。原材料や乾留の条件により成分にばらつきがある[3][4][5]。
- ^ 含有成分に関する資料
- ^ 薬効・薬害・安全性に関する試験結果の概要
- ^ 松井、松下、菅本、角石「木質系バイオマスの炭化生成物の調製と分析 : スギ樹皮およびスギ葉の酢液・タールの分析」宮崎大学工学部紀要、37巻、57-64 ページ - 書誌情報(本論文で分析されている木酢液はスギのサンプルを 400 ℃ で炭化して得られたもの)
- ^ 松井 らによると、スギ材から得られた木酢液のサンプル 1 kg 中に 1 g 以上含まれていた4種類の有機化合物として、酢酸、アセトール、メタノール、ピロカテコールが挙げられている。
- ^ 農業資材審議会農薬分科会特定農薬小委員会及び中央環境審議会土壌農薬部会農薬専門委員会 第6回合同会合 配布資料 - 農林水産省 2005年8月31日(本資料で挙げられている成分は 80から150 ℃ の範囲で調製したサンプルによる) - 資料2-1 薬効及び安全性の検討を行った木酢液について(PDF:104KB), 資料2-2 含有成分に関する資料(PDF:162KB), 資料2-3 薬効・薬害・安全性に関する試験結果の概要(PDF:12KB)
- ^ D. C. McClure, Kilkerran Pyroligneous Acid Works 1845 to 1945 - Ayrshire History
- ^ 登録失効有効成分一覧 - 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
- ^ 登録失効有効成分一覧 - 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
- ^ 駒形 修. 本山 直樹「各種市販および自家製木酢液・竹酢液の変異原性」 ("http://kandoukon.org/paper/paperlong/volume15issue4.pdf") 『環動昆』第15巻第4号、日本環境動物昆虫学会、2004年、 231-238頁、 ISSN 0915-4698。
- ^ 農林水産省/特定農薬とは?
- ^ 農薬取締法の一部を改正する法律の施行について(通知), 14生産第10052号, 平成1 5 年3 月1 3 日, 農林水産省生産局長発
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