もく‐タール【木タール】
乾留液
木タール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 06:51 UTC 版)
北ヨーロッパでは、「タール」は主に樹木に由来する物質のことであり、木炭を作るために木材を加熱すること(あるいは乾留)によって得られる抽出物のうち水蒸気が冷えて水状となった上澄み部分(いわゆる木酢液)を除いた油状の部分で、これを石炭由来のものと区別するために木タールという。松材の木タールを精製するとテレビン油が得られる。フィンランドでは、カバノキの樹皮を用いてトコッティ (tokotti) と呼ばれる水分を含まない純粋な木タールが作られる。(落葉樹木の木酢液からはメタノール(木精)が得られる。) 木タールは独特の香りを持ち、殺菌作用がある。精製して木クレオソートを得られるほか、北欧ではキャンディやその他の食品の調味料の添加物としても使われる。
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木タール
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フィンランドではかつて、木タールは「体の真ん中を真っ二つに切られた傷でさえ癒やす」と言われる万能薬と考えられていた。フィンランドのことわざでは、サウナでもウォッカでもタールでも治らないならば、その病気は手の施しようのない致命的な病気だとしている。フィンランドの伝統的な薬として木タールが使用されているのは、その殺菌作用を持つ特性のためである。木タールはヴァイキング達が船の帆と船体に使っていたと研究で発表もされたが、今日では帆は最初から防水性の合成材料で作られるため、タールは必要とされなくなった。しかしながら、木タールは古典的な木製ボートと歴史的な板葺き屋根の教会の屋根板を目張りするのに今も用いられ、同様にログハウスの外壁の塗装にも用いられている。 木タールを水で薄めてタール・ウォーターとしても利用でき、多くの用途がある。次にその例を示す。 キャンディやアルコール飲料の風味付けとして 肉料理のような食べ物のスパイスとして サウナ用の香りとして(蒸気になって室内に放出される水に用いる) シャンプーのフケ防止剤として 化粧品の材料として
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