水素輸送媒体
水素を圧縮して液化水素とするには大きなエネルギーを要し、かつ高圧であることから安全性にも注意を要する。水素吸蔵合金に吸着させるのもひとつの方法であるが、自動車に積むには重量の大きさや燃料補給の方法が問題になる。もし常温常圧で液体であるような物質に変換し、使用時に水素を簡単に液体から取り出せれば、ガソリンと同様に扱うことが可能になり、きわめて利便性に富む。そのような液体物質を水素輸送媒体といい、その候補としては、メタノール、アンモニア、シクロヘキサンなどが考えられている。
参照 水素ガス自動車、水素吸蔵合金水素輸送媒体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 08:37 UTC 版)
ジメチルエーテルは分子構造中に水素原子を多く含む上、穏和な温度・圧力で液化できるので、水素を圧縮したり、水素をカーボンナノチューブに吸着させるよりも、水素の輸送密度が高い。このため、水素輸送媒体としての用途も研究されている。
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