水素ガス自動車
水素ガスを燃料としたエンジンを動力源とした自動車。将来の自動車用燃料としても期待されている水素はバイオマスや太陽エネルギーなどの非化石燃料を利用した製造方法、貯蔵方法、流通機構などの課題の解決に向けて取り組みが行われている。車両における水素の貯蔵方法として、(1)気体での高圧タンク貯蔵、(2)液体での低温タンク貯蔵(-253℃以下)、(3)水素吸着合金による貯蔵、などが検討されているが、燃料タンクや熱交換器などの小型・軽量化や安全面でのリスク低減など、研究開発課題が残されている。
参照 水素エンジン水素ガス自動車
水素を燃料とする自動車。自動車用燃料としての水素の利点は、二酸化炭素をまったく出さないことである。一方、その輸送と貯蔵には問題点がある。自動車に積むには、高圧で液化する、水素を吸収しやすい金属に吸着させる(水素吸蔵合金など)、水素を多く含むシクロヘキサンなどの液体物質に化学的に変換する、などの工夫が必要になる。現在開発が進む自動車用燃料電池は水素が燃料であることから、将来の燃料電池車は水素ガス自動車を目指すことになるだろう。
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