ナフサとは? わかりやすく解説

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ナフサ【naphtha】

読み方:なふさ

《「ナフタ」とも》原油分留して得られる揮発性の高い未精製ガソリン石油化学工業原料などとして重要。粗製ガソリン石油ナフサ


ナフサ

英語 naphtha

原油蒸留による分離(分留)における留分のうち、沸点30230度の軽い分子炭化水素を含むものの総称。さらに分留温度範囲の遠いにより、軽質ナフサ(30~140)、重質ナフサ(40230)、ホールレンジナフサ(30230)の3種分けられることもある。

参照 原油
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ナフサ

読み方: なふさ
【英】: naphtha

ナフサという名称は、ペルシア語の naft に語源持ち米国では重質ガソリン意味することが多いが、わが国では粗製ガソリン半製品ガソリンの意味用いることが多い。
沸点範囲30200 程度である。ナフサは、常圧蒸留によって得られるガソリン留分のうち、軽質のもの(沸点範囲 30100 程度)をライト・ナフサまたは LSRlight straight run)、重質のもの(沸点範囲 100200 程度)をヘビー・ナフサまたは HSRheavy straight run)と呼び、この両者を含むものをフルレンジ・ナフサまたは WSRwhole straight run)と呼んでいる。また、軽油留分などの熱分解接触分解によって生成するガソリン留分分解ナフサ、HSR接触改質によって得られるものを改質ナフサと呼び都市ガスやアンモニアガスの原料としてのナフサをガス・ナフサ、石油化学原料のナフサをペトケミ・ナフサと呼んでいる。しかし、これらの呼称は必ずしも統一的なものではない。ナフサとして出荷される場合用途多く石油化学、すなわちエチレンプロピレンブタジエンなどを製造する熱分解原料である。そのほかアンモニア合成用水素製造する水素製造装置原料や、都市ガス製造原料など使用されているが、大気汚染防止のための低硫黄燃料として、電力会社鉄鋼会社などではボイラー用などに使用している。

ナフサ

石油成分中のガソリン灯油中間の沸点にある粗製ガソリンで、熱分解することにより石油化学製品原料となる。原料であるエチレンプロピレンなどからプラスチックができる。

ナフサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 05:30 UTC 版)

ナフサ英語:naphtha)とは、原油常圧蒸留装置によって蒸留分離して得られる製品のうち沸点範囲がおおむね30 - 180℃程度の炭化水素混合物である[1]粗製ガソリン直留ガソリンなどとも呼ばれる。主に炭素数(分子鎖長)C8からC10の範囲の芳香族炭化水素などからなる[2]


  1. ^ a b c ナフサ”. 石油便覧. 石油用語辞典. JX日鉱日石エネルギー. 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  2. ^ 石油ナフサ”. 職場のあんぜんサイト. 化学物質. 厚生労働省 (2009年3月30日). 2022年6月18日閲覧。
  3. ^ Oxford English Dictionary


「ナフサ」の続きの解説一覧

ナフサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 02:28 UTC 版)

石油」の記事における「ナフサ」の解説

ナフサは沸点30 - 200程度炭化水素であり、粗製ガソリンとも呼ばれる主成分炭素5 - 12アルカンである。炭素5 - 7のナフサは、軽質ナフサ呼ばれ、透明で蒸発しやすく、溶媒ドライクリーニング溶剤、あるいはその他の速乾性製品用いられる炭素数が6 - 12のナフサは、重質ナフサ呼ばれ水素化精製接触改質などを経てから配合調整されガソリンとして精製されるベンジンホワイトガソリンはナフサから作られる石油製品である。

※この「ナフサ」の解説は、「石油」の解説の一部です。
「ナフサ」を含む「石油」の記事については、「石油」の概要を参照ください。

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