ギ酸エステル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:17 UTC 版)
ギ酸とアルコールが脱水縮合した構造を持つエステルをギ酸エステルと呼び、 HCOOR {\displaystyle {\ce {HCOOR}}} の構造を持つ。 ギ酸エステルには果実の芳香の成分となっているものが存在し、ギ酸エチル HCOOC2H5 は桃、ギ酸アミル HCOOC5H11 はリンゴ、ギ酸イソアミル HCOOCH2C2CH(CH3)2 は梨の香りの成分の一つであり、香料として用いられる。 ギ酸メチル HCOOCH3 はエーテル様芳香を持ち、化成品原料として用いられる。 その他、ギ酸誘導体には、ニトリルとしてシアン化水素 HCN、アミドとしてホルムアミド HCONH2 などが存在する。またカルボン酸ハロゲン化物としてのギ酸クロリド HCOCl は室温では安定でない。
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