乳酸メチルとは? わかりやすく解説

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乳酸メチル

分子式C4H8O3
その他の名称乳酸メチル、Methyl lactate、Lactic acid methyl、2-Hydroxypropanoic acid methyl、2-Hydroxypropionic acid methyl ester、2-Hydroxypropanoic acid methyl ester
体系名:2-ヒドロキシプロピオン酸メチル、2-ヒドロキシプロパン酸メチル


乳酸メチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/19 13:56 UTC 版)

乳酸メチル
methyl lactate
識別情報
CAS登録番号 543-64-8(ラセミ体)
特性
化学式 C4H8O3
モル質量 104.11
外観 無色液体
匂い バター、エーテル香
沸点

144-145℃

への溶解度 可溶
溶解度 アルコールに可溶
屈折率 (nD) 1.410-1.420
危険性
引火点 49.4℃
発火点 385℃
関連する物質
関連物質 乳酸エチル
乳酸ブチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

乳酸メチル(にゅうさんメチル、: methyl lactate)は、化学式C4H8O3で表される有機化合物。R体・S体の光学異性体がある。

用途

ニトロセルロースアセチルセルロース着色料などの溶剤[1]や、洗浄剤・合成原料として用いられる[2]。近年では、の誘引剤としての利用も研究されている[3]

製造

従来は青酸アセトアルデヒドからシアンヒドリンを合成し、加水分解したのちにエステル化する方法が採られていたが、1996年ごろにラクトアミドギ酸エステルから、乳酸メチルなどの乳酸エステルとホルムアミドを製造する方法が開発された[4]

安全性

日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される。半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で5,000mg/kg以上。生分解があり、魚毒性は低いと考えられる[2]

脚注

  1. ^ 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ a b 製品安全データシート (PDF) (武蔵野科学研究所)
  3. ^ 蚊誘引剤-住友化学工業(patent-jp)
  4. ^ 乳酸エステルの製造方法-三菱瓦斯化学(patent-jp)


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