身体への作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 13:53 UTC 版)
体内では、シュウ酸イオンはカルシウムイオン(Ca2+)や鉄(II)イオン(Fe2+)などの2価の陽イオンと結合してそれらのシュウ酸塩を作り、尿から小さな結晶として排出される。この結晶が大きくなると尿路結石となり、やがてはネフロンを塞ぐこととなる。結石は約80%がシュウ酸カルシウム由来であるとされる。体内のシュウ酸を減らす食べ物が近年注目を集めている。 痛風の人やそのリスクが高い人は、シュウ酸が多い食べ物を避けるべきとされている。 カドミウムはビタミンCをシュウ酸に変換する触媒となる。これは食事や仕事、喫煙などでカドミウムへの曝露が多い人々の間で問題となっている。 ラットにカルシウムのサプリメントとシュウ酸の多い食事を与えると、腸内でシュウ酸カルシウムが生成し、体内への吸収が97%のラットで抑えられたという研究結果が出ている。 粉末状のシュウ酸塩は養蜂でミツバチヘギイタダニから蜂を守るための殺虫剤として用いられる。 コウジカビ属の一部はシュウ酸を作る。 予備的な証拠から体内の微生物をうまく調整することでシュウ酸の体外への排出量を増やすことができることが示されている。
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