投与量とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ヘルスケア > がん用語 > 投与量の意味・解説 

用量、投与量、線量、照射量

【仮名】ようりょう
原文dose

1回につき投与する薬剤放射線の量。

投与方法

(投与量 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 04:40 UTC 版)

投与方法(とうよほうほう)は、薬剤の薬理作用を予定されたとおり発揮させるために所要量の薬剤をどのような投与経路でどれくらいの投与間隔で患者に投薬するかを具体的に定めた方法のことをいう。なお、個別の薬剤に含まれる薬理物質の性質が体循環血液への到達割合と到達速度に影響を与えるため、創薬段階(ドラッグデザイン段階)から投与方法については綿密に検討される。

投与経路

主に経口投与非経口投与に分けられる。

経口投与

  • 口腔内投与
  • 舌下投与

など

経口投与の場合、口腔粘膜、胃壁、腸壁などから薬理物質が体循環血液に到達するまでには投与錠剤の溶解(脂溶性の変化による)、膜吸収を経て血液中に取り込まれて患部に送られる。ただし、腸壁から吸収された物質を含む血液は最初に肝臓に送られるため代謝による影響を受けることになる。肝臓の代謝能力は高く、薬理物質が患部に届くまでに肝臓で代謝を受けることを初回通過効果と呼ぶ。投与された薬理物質が体内循環血液中に取り込まれる量の割合をバイオアベイラビリティと呼ぶが、経口投与では初回通過効果などにより一般的にバイオアベイラビリティは低く、また、同量の投与でも体内での吸収部位や吸収量が当初の想定とはバラツキの出る結果が惹き起こされやすくなってしまう。

非経口投与

  • 静脈内投与
  • 筋肉内投与
  • 皮下投与
  • 経皮投与
  • 経鼻投与
  • 経肺投与

など

経口投与とは異なり、注射点滴による静脈内投与はバイオアベイラビリティがほぼ10割に近く、薬剤の血中濃度のコントロールも行いやすくなる。

投与間隔

投与間隔はその薬剤固有の有効量と致死量、血中濃度半減期があり、患者の薬剤の血中濃度を有効域に保つために薬剤を継続して投与しなければならない場合、治療計画に従って薬剤の投与を行うことになる。

経口投与の場合には食事による消化器活動の活性化が通常1日3回のサイクルであるため、これを基準に食事後や食間など服用間隔を決めて処方がなされる。また、睡眠薬のように就寝時を目安に服用時間が定められたり、喘息薬のように一定の発作が生じた場合に服用する頓服といった間隔を定めない投与基準もある。

非経口投与の場合には、投与間隔の基準は特に食後などの一定の目安となるタイミングは特になく就寝時以外は、治療計画に従って投与が行われることになる。

関連項目


投与量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 01:05 UTC 版)

経管栄養」の記事における「投与量」の解説

長期臥床その他の理由腸管運動性低下している患者においては嘔吐の危険があるため、初め極少量を持続投与し数時間おきに胃内容物の量を測る嘔吐の危険がないと判断すれば徐々に量を増やし最終的に生理的熱量を補うだけの量を投与する

※この「投与量」の解説は、「経管栄養」の解説の一部です。
「投与量」を含む「経管栄養」の記事については、「経管栄養」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「投与量」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「投与量」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「投与量」の関連用語

投与量のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



投与量のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの投与方法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの経管栄養 (改訂履歴)、プロカルバジン (改訂履歴)、DNAワクチン接種 (改訂履歴)、エドキサバン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS