真菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/29 04:40 UTC 版)
真菌性髄膜炎( fungal meningitis )とは深在性真菌症の1つとして起こる疾患である。悪性血液疾患や悪性腫瘍に対する化学療法、造血幹細胞・臓器移植術の普及、ステロイド剤をはじめ免疫抑制剤の使用、後天性免疫不全症候群の増加によって真菌性髄膜炎は増加傾向である。ここでは頻度、病原性が高いクリプトコッカス属の cryptococcus neoformans、カンジダ属の Candida albicans 、アスペルギルス属の Aspergillus fumigatus を念頭に説明する。
- 1 真菌性髄膜炎とは
- 2 真菌性髄膜炎の概要
- 3 治療
- 4 参考文献
真菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
真菌性髄膜炎の危険因子は数多く存在し、免疫抑制剤(臓器移植後に使用するもの等)、HIV/AIDS 、加齢による免疫機能の低下などが挙げられる。正常な免疫機能が備わっていれば発症の頻度は低いが、過去に薬物汚染による発生例が存在する。症状の発現は一般的に緩やかで、診断の少なくとも1~2週間前から頭痛や発熱が認められる。 最もよくみられる真菌性髄膜炎はCryptococcus neoformansによるクリプトコッカス髄膜炎である。アフリカではクリプトコッカス髄膜炎は最もよくみられる髄膜炎の原因とされ、アフリカにおけるAIDS関連死の20~25%を占める。これ以外にもHistoplasma capsulatum、Coccidioides immitis、Blastomyces dermatitidisおよびカンジダなどがよくみられる。
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真菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
クリプトコッカス髄膜炎をはじめとする真菌性髄膜炎はアムホテリシンBやフルシトシン等の抗真菌薬を高用量、長期間投与して治療する。真菌性髄膜炎では頭蓋内圧亢進がよくみられ、頭蓋内圧を下げるために頻繁に(理想的には毎日)腰椎穿刺を実施することが望ましい。腰椎ドレナージでも代用可能である。
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