真菌の耐塩性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:38 UTC 版)
高濃度の塩分を含む環境に生息する真菌は、ほとんどが耐塩性を示す一方で好塩性を示さず、生育に塩分を必要としない。好塩性の真菌はごくまれにしか発見されていない。耐塩性真菌は、天日塩田のような高水準の塩分濃度環境のコミュニティで比較的大部分を構成する。よく研究されている種には、酵母Debaryomyces hanseniiと黒色酵母Aureobasidium pullulansおよびHortaea werneckiiが含まれる。後者は、飽和状態に近い塩化ナトリウム溶液でも塩分を全く含まない培地でも生育でき、この異常に広い適応能力ゆえに、一部の研究者によってH. werneckiiは極端な耐塩性と評価されている。
※この「真菌の耐塩性」の解説は、「耐塩性」の解説の一部です。
「真菌の耐塩性」を含む「耐塩性」の記事については、「耐塩性」の概要を参照ください。
- 真菌の耐塩性のページへのリンク