菌の同定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 14:13 UTC 版)
ターマイトボールの断面の観察から、それが偽柔組織からなり、さらに、若干の色素を含む細胞から構成されていることがわかった。これをジャガイモブドウ糖寒天培地(PDA)上で培養すると、数日で発芽し、白い菌糸からなるコロニーを形成した。最初の菌糸は径1.5-3μmで、かすがい連結を持つ。さらに伸び出す菌糸はやや細くなり、かすがい連結を持たない。コロニーの外周近くに、ターマイトボールと同じものと判断できる菌核を形成した。テレオモルフ(有性生殖器官)はこの培地の上では形成されなかった。このようなことから、ターマイトボールが担子菌類の菌核であると判断された。
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