菌のクチナーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/17 09:24 UTC 版)
植物の地上部分の組織は、不溶性の重合化合物で、脂肪酸のポリエステルであるクチンでできたクチクラで覆われている。植物に病気を引き起こす菌は菌体外に、発病に重要な役割を果たす消化酵素を生産する。この酵素には、クチンを分解するクチナーゼが含まれ、菌がクチクラ層を通過するのを手助けする。酵素の阻害により、菌はクチクラを通って感染できなくなる。胞子表面の少量のクチナーゼによって切り出されたクチン単量体は、胞子からのクチナーゼの分泌量を大幅に増加させるが、この機構については未だ分かっていない。
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