神経感染症の総論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 03:26 UTC 版)
「ウイルス性髄膜炎」の記事における「神経感染症の総論」の解説
発熱の原因が中枢神経であると疑われるとき、髄液検査を行い細胞数の増加があれば神経感染症を考える。神経感染症は、感染部位によって名称、症状が異なる。 名称英語名症状脳炎 encephalitis 頭痛、発熱、痙攣、意識障害、神経局所症状 髄膜炎 meningitis 頭痛、発熱、嘔吐 髄膜脳炎 meningoencephalitis 脳炎症状と髄膜炎症状 硬膜炎 pachymeningitis 頭痛、発熱、脳神経症状 脊髄炎 myelitis 発熱、対麻痺、膀胱直腸障害 中枢神経の急性ウイルス感染は慣例的に髄膜炎と脳炎という2つの症候に分けられる。しばしば、髄膜炎症状に脳炎症状を伴うことがあり髄膜脳炎という言葉もある。ウイルス性髄膜炎とウイルス性髄膜脳炎を鑑別する一般的な方法は意識レベルの変化、単発あるいは多発する巣症状、痙攣でありこれらが見られるときに髄膜脳炎の診断が示唆される。頭痛、項部硬直、羞明があって意識レベルが正常であるのはウイルス性髄膜炎の特徴である。概念では髄膜炎(meningitis)とは、くも膜、軟膜およびその両者に囲まれたくも膜下腔の炎症を示す。髄膜炎は持続する頭痛と発熱を主徴とし、髄膜刺激症候を認め、髄液細胞の増加を示す。炎症がくも膜下腔から軟膜をこえて脳実質に及ぶと意識障害や痙攣といった神経症状を起こし、髄膜脳炎(meningoencephalitis)に至ると考えられている。
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神経感染症の総論
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発熱の原因が中枢神経と疑われるとき、髄液検査を行い細胞数の増加があれば神経感染症と考える。神経感染症では感染部位によって名称、症状が異なる。 名称英語名症状脳炎 encephalitis 頭痛、発熱、痙攣、意識障害、神経局所症状 髄膜炎 meningitis 頭痛、発熱、嘔吐 髄膜脳炎 meningoencephalitis 脳炎症状と髄膜炎症状 硬膜炎 pachymeningitis 頭痛、発熱、脳神経症状 脊髄炎 myelitis 発熱、対麻痺、膀胱直腸障害 中枢神経系の感染症は早期発見、効率的な方針決定、速やかな治療の開始が生命予後を左右するため医療にとって最も重要な疾患の一つである。これら明瞭な臨床症候群は急性細菌性髄膜炎、ウイルス性髄膜炎、脳炎、局所性感染症である脳膿瘍や硬膜下膿瘍および感染性血栓性静脈炎が含まれる。いずれもそれまで健康であった人々に発熱や頭痛などの非特異的な前駆症状を引き起こし、最初は比較的良性の病態と考えられる。しかし、ウイルス性髄膜炎以外はやがて意識状態の変化、局所性神経症状または痙攣発作が出現する。早期治療のポイントはこれらの病態を早急に鑑別し、病原体を同定し適切な特異的な治療を開始することである。まずは感染部位がくも膜下腔にある(すなわち髄膜炎である)のか、病変は脳組織全体に分布しているのか、あるいは大脳半球、小脳、または脳幹に限局しているのかを確認することが必要である。ウイルス感染により脳組織が直接受ける場合は脳炎とよばれ、細菌または真菌または寄生虫による局所性感染が脳組織に及んでいる場合には被膜形成の有無によって脳膿瘍、または脳実質炎とよばれる。
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神経感染症の総論
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発熱の原因が中枢神経と疑われるとき、髄液検査を行い細胞数の増加があれば神経感染症と考える。神経感染症では感染部位によって名称、症状が異なる。 名称英語名症状脳炎 encephalitis 頭痛、発熱、痙攣、意識障害、神経局所症状 髄膜炎 meningitis 頭痛、発熱、嘔吐 髄膜脳炎 meningoencephalitis 脳炎症状と髄膜炎症状 硬膜炎 pachymeningitis 頭痛、発熱、脳神経症状 脊髄炎 myelitis 発熱、対麻痺、膀胱直腸障害
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神経感染症の総論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 17:23 UTC 版)
発熱の原因が中枢神経と疑われるとき、髄液検査を行い細胞数の増加があれば神経感染症と考える。神経感染症では感染部位によって名称、症状が異なる。 名称英語名症状脳炎 encephalitis 頭痛、発熱、痙攣、意識障害、神経局所症状 髄膜炎 meningitis 頭痛、発熱、嘔吐 髄膜脳炎 meningoencephalitis 脳炎症状と髄膜炎症状 硬膜炎 pachymeningitis 頭痛、発熱、脳神経症状 脊髄炎 myelitis 発熱、対麻痺、膀胱直腸障害 中枢神経系の感染症は早期発見、効率的な方針決定、速やかな治療の開始が生命予後を左右するため医療にとって最も重要な疾患の一つである。これら明瞭な臨床症候群は急性細菌性髄膜炎、ウイルス性髄膜炎、脳炎、局所性感染症である脳膿瘍や硬膜下膿瘍および感染性血栓性静脈炎が含まれる。いずれもそれまで健康であった人々に発熱や頭痛などの非特異的な前駆症状を引き起こし、最初は比較的良性の病態と考えられる。しかし、ウイルス性髄膜炎以外はやがて意識状態の変化、局所性神経症状または痙攣発作が出現する。早期治療のポイントはこれらの病態を早急に鑑別し、病原体を同定し適切な特異的な治療を開始することである。まずは感染部位がくも膜下腔にある(すなわち髄膜炎である)のか、病変は脳組織全体に分布しているのか、あるいは大脳半球、小脳、または脳幹に限局しているのかを確認することが必要である。ウイルス感染により脳組織が直接受ける場合は脳炎とよばれ、細菌または真菌または寄生虫による局所性感染が脳組織に及んでいる場合には被膜形成の有無によって脳膿瘍、または脳実質炎とよばれる。
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