新型コロナウイルスとは? わかりやすく解説

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新型コロナウィルス

読み方:しんがたコロナウィルス
別名:新型コロナウイルス

コロナウィルス呼ばれる感染性ウィルスのうち、新たに発見確認された種の通称

コロナウィルススパイクのような特殊な形をした、1本鎖RNAゲノムウィルスである。複数の種が確認されており、その多くウシイヌネコヒトなどを固有宿主として感染活動を行う。

2002年から2003年頃にかけて発見され世界的な脅威となったSARSウィルスコロナウィルスであり、発見当初は新型コロナウィルスであった

2012年9月呼吸器系重症患者から検出されウィルスも新型コロナウィルスであることが確認されている。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版はこの新型コロナウィルスを「疑似SARSウィルス」と呼んでいる。

2013年5月現在、ヨーロッパ中東などで感染の拡大確認されている。5月12日、WHOの福田事務局長補は「ヒトからヒト感染する可能性がある」と述べたアラブ首長国連邦からフランス戻った男性コロナウイルス感染していることが判明したまた、サウジアラビアでは既に15人の死亡確認されている。

関連サイト
中東で新型の疑似SARSウイルス - ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2012年9月25日

しんがた‐コロナウイルス【新型コロナウイルス】

読み方:しんがたころなういるす

それまで知られていなかった、新種コロナウイルス。特に、過去に人への感染確認されていなかったものをいうnCoVnovel coronavirus)。

[補説] 2003年報告されSARS(サーズ)コロナウイルス2012年MERS(マーズ)コロナウイルス2019年SARS-CoV-2(サーズシーオーブイツー)などがある。


新型コロナウイルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 04:25 UTC 版)

新型コロナウイルス(しんがたコロナウイルス、英語: Novel coronavirus, nCoV)とは、コロナウイルス科オルトコロナウイルス亜科に属するウイルスのうち、医学上、公衆衛生上重要なものについて名付けられる暫定的名称である[1][2][3][4]

特にヒトコロナウイルスにおいて多用される。(ヒト)コロナウイルスは人類に対する風土病と考えられており、風邪普通感冒)様症状を引き起こすが、種間伝播英語版により、しばしば肺炎を伴う重篤な感染症として流行する[1][2][3][4]

ウイルスの種類

以下のウイルスは、正式名称が命名されるより以前に新型コロナウイルスとして位置づけられていたものである。以下の4ウイルスはいずれもベータコロナウイルス属英語版 (Betacoronavirus) に属する。

ヒトに病原性を持つ新型コロナウイルスの種類
正式名称 他の呼称 感受性宿主[† 1] 初発見場所(発見年) 感染症
SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) [† 2][† 3][5][6] 2019-nCoV
SARSウイルス2 (SARS virus 2)
ヒトコロナウイルス2019 (HCoV-19)
コウモリ鱗甲目 中国武漢 (2019年) 新型コロナウイルス感染症 (2019年) (COVID-19) [† 4][4][7]
MERSコロナウイルス (MERS-CoV) [† 5] 中東ウイルス
MERSウイルス
ラクダインフルエンザウイルス
ラクダ、コウモリ サウジアラビアジッダ (2012年) 中東呼吸器症候群 (MERS) [8][9]
ヒトコロナウイルスHKU1 (HCoV-HKU1) ニューヘブンウイルス[注釈 1] ネズミ 香港 (2005年) 軽度の気道感染症、まれに重篤な肺炎症状
SARSコロナウイルス (SARS-CoV, SARS-CoV-1) [† 2] SARSウイルス ハクビシン、コウモリ 中国仏山 (2002年) 重症急性呼吸器症候群 (SARS) [9]
  1. ^ 種間伝播英語版が継代しない場合がある。
  2. ^ a b このウイルスは別種ではなく、SARS関連コロナウイルスの株の一つと考えられている。
  3. ^ 正式名称の命名以降も日本においては引き続き「新型コロナウイルス」と呼ばれることが多い。
  4. ^ この他の呼称として2019コロナウイルス肺炎、武漢肺炎症候群などがある。
  5. ^ HCoV-EMC/2012英語版London1_novel CoV/2012英語版の株を含む。

語源

新型コロナウイルスの「新型」には、既知のウイルス科分類に属する新しい病原体という意味がある。すなわち、新型コロナウイルスは、コロナウイルス科(またはその下位分類)に属する新しい病原体という意味である。全く未知の新しい病原体という意図はない。「新型○○」という単語の使用は、2015年に世界保健機関 (WHO) が決めた新しい感染症命名スキームに準拠している[10][11][12]

歴史的に病原体は場所・個人・特定の種にちなんで名付けられる慣行が多くあったが、その慣行は現在WHOによって支持されていない[10][11][12]

ウイルスと病気の恒久的な正式名称は、それぞれ国際ウイルス分類委員会 (ICTV) とWHOの国際疾病分類 (ICD) によって決定される。

詳説

脚注

注釈

  1. ^ ヒトコロナウイルスNL63 (HCoV-NL63) の一部の株をニューヘブンコロナウイルス (HCoV-NH) と呼ぶため、混同に注意。
  2. ^ 報道機関によるSARSコロナウイルスに対する「新型コロナウイルス」という呼称の使用例:[15][16][17][18]
  3. ^ 報道機関によるMERSコロナウイルスに対する「新型コロナウイルス」という呼称の使用例:[20][21][22][23][24][25][26][27][28]

出典

  1. ^ a b Murray and Nadel (2010). Chapter 31.
  2. ^ a b Cunha (2010). pp. 6–18.
  3. ^ a b Melmed (2011). p. 636
  4. ^ a b c The 2019–2020 Novel Coronavirus (Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2) Pandemic: A Joint American College of Academic International Medicine‑World Academic Council of Emergency Medicine Multidisciplinary COVID‑19 Working Group Consensus Paper”. ResearchGate. 2020年5月16日閲覧。
  5. ^ The 2019–2020 Novel Coronavirus (Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2) Pandemic: A Joint American College of Academic International Medicine‑World Academic Council of Emergency Medicine Multidisciplinary COVID‑19 Working Group Consensus Paper”. ResearchGate. 2020年5月16日閲覧。
  6. ^ “Coronavirus disease named Covid-19”. BBC News. https://www.bbc.com/news/world-asia-china-51466362 .
  7. ^ According to ICD-10 the disease is referred to as "2019-new coronavirus acute respiratory disease [temporary name]". It is not listed in ICD-11.
  8. ^ a b Synonyms include 2019 coronavirus pneumonia and Wuhan respiratory syndrome
  9. ^ a b 新型コロナウイルスとは?”. 上越地域医療センター病院. 2021年5月21日閲覧。
  10. ^ a b Ghosh R, Das S. A Brief Review of the Novel Coronavirus (2019-Ncov) Outbreak. Global Journal for Research Analysis. 2020; 9 (2).
  11. ^ a b World Health Organization Best Practices for the Naming of New Human Infectious Diseases. World Health Organization. May 2015.
  12. ^ a b Budhwani, Henna; Sun, Ruoyan (2020). “Creating COVID-19 Stigma by Referencing the Novel Coronavirus as the "Chinese virus" on Twitter: Quantitative Analysis of Social Media Data” (英語). Journal of Medical Internet Research 22 (5): e19301. doi:10.2196/19301. https://www.jmir.org/2020/5/e19301/. 
  13. ^ Host jump capability may not persist
  14. ^ 『衛研ニュース』No.128山形県衛生研究所、2003年6月10日発行、1頁。
  15. ^ 「SARSウイルス 1時間弱で検出 栄研化学 長崎大と試薬開発へ」『日経産業新聞』2003年6月20日付、9頁。「SARSを引き起こす新型コロナウイルスの遺伝子を特定できる試薬と患者の血液などの検体を反応させると、(以下略)」
  16. ^ 「社説 SARS根絶へ研究に力を」『日本経済新聞』2003年6月29日付朝刊、2頁。「こうした第二次SARS禍を事前に回避し、SARSそのものを根絶するために、新型コロナウイルスの発生源の特定と、(以下略)」
  17. ^ 「Memories of Eighteen 1996-2014 国内外のニュース」『朝日新聞』2015年2月12日付朝刊、6頁(名古屋本社版)。2003年のトピックスに「この年、新型コロナウイルスによる重症急性呼吸器症候群 (SARS)が世界各地で流行」とある。
  18. ^ 「新型肺炎ウイルス治療法開発へ ゲノム解読完了で」『読売新聞』2003年6月4日付大阪朝刊、28頁。「中国本土、台湾を中心に猛威を振るう新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)は病原体のSARSウイルス(新型コロナウイルス)のゲノム(全遺伝情報)解読が完了し、(以下略)」
  19. ^ a b 水谷哲也,「新種のコロナウイルス」『ウイルス』 63巻 1号,p.1-6, 2013年, 日本ウイルス学会, doi:10.2222/jsv.63.1
  20. ^ 仏で新型コロナウイルス感染者 拡大の懸念強まる(13/05/11) - YouTubeANNニュース
  21. ^ 新型ウイルス、サウジアラビアの医療従事者感染日本経済新聞、2013年5月16日。
  22. ^ 新型コロナウイルス感染者、サウジで31人に 世界では40人感染 20人死亡AFPBB News、2013年5月18日。
  23. ^ 「新型コロナウイルス『MERS』 欧州にも感染広がる WHO 世界的流行を警戒」『日本経済新聞』2013年5月29日付朝刊、2頁。「新型コロナウイルス」の表現は見出しのみで、本文では、「新型ウイルス」「中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルス」と表記している。
  24. ^ 「風邪ウイルスの仲間、MERS、世界が警戒──予防は手洗いやマスク(元気ナビ)」『日本経済新聞』2013年6月28日付夕刊、7頁。本文に「新型コロナウイルス『中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)』」という表現がみられる。
  25. ^ 「『新型コロナ』警戒強化 感染6か国・死者20人 サウジ 2位両者発症」『読売新聞』2013年5月16日付夕刊、1頁。「世界保健機関(WHO)は15日、新型コロナウイルスに関して、(以下略)」。
  26. ^ 「新型コロナウイルス 『SARSの再来』警戒」『読売新聞』2013年5月22日付朝刊、11頁。「新型コロナウイルスの感染が中東、欧州で広がっている。(以下略)」
  27. ^ 「新型コロナ 検査強化 厚労省 世界で感染急増受け」『読売新聞』2014年5月26日付夕刊、1頁。「中東を中心に感染が広がる新型コロナウイルス「マーズ(MERS)コロナウイルス」の患者数が(以下略)」
  28. ^ 「新型コロナウイルス 中東で流行 国内も警戒を」『読売新聞』2014年6月26日付朝刊、13頁。「中東を中心に感染が広がる新型コロナウイルス「マーズ(MERS)コロナウイルス」の患者の報告が(以下略)」
  29. ^ Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV); Announcement of the Coronavirus Study Group Journal of Virology, Published ahead of print 15 May 2013, doi: 10.1128/JVI.01244-13
  30. ^ Naming of the Novel Coronavirus WHO, 28 May 2013
  31. ^ アングル:終息遠いMERS、ワクチンはなぜないか、ロイター、2015年6月16日。
  32. ^ 「緊急事態に該当せず 韓国MERS『渡航規制は不要』 WHO」『日本経済新聞』2015年6月18日付朝刊、6頁。「MERSは2012年に確認された新型コロナウイルスが引き起こす呼吸器系の病気で、(以下略)」。
  33. ^ 「今こそ知りたい! 感染症の予防と治療 弘前大学企画連載 (46) MERS騒動の教訓」『朝日新聞』2018年1月26日付朝刊(青森全県版)、20頁。

関連項目


新型コロナウイルス(COVID-19)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 20:00 UTC 版)

橋下徹」の記事における「新型コロナウイルス(COVID-19)」の解説

2020年令和2年)に流行した新型コロナウイルスを巡っては、2月29日出演した胸いっぱいサミット!にて、「PCR重症化するような人を見つける為に必要で、一般の人がPCRをどんどんやる必要はないんですよ」「はっきり言って10歳から40歳くらいの元気な人は、普通の風邪のような感じで家で寝とけって政府バシと言えばいいんですよ。全員PCRなんかやらなくていいんですよ。やれやれやれやれって不必要なこと煽るからおかしくなるいらないんです。だって、やったってどうするんですか?」との持論示したまた、3月5日生放送され直撃!シンソウ坂上では「元気な人たちが感染して抗体持てば集団免疫持って落ち着く」「重症化する人は守らなきゃいけないけど、元気な人は皆感染してもいいんじゃないの?」と述べた橋下3月下旬自身37度3分の発熱静養していることを明らかにし、26日に「相談センター連絡し紹介され指定病院診察をうけてみます」「相談センターへの連絡PCR検査を受けるためではありません。近くかかりつけ医院に出向く院内感染するおそれがあるからです」とツイートした。この投稿対し、「従来、家で寝とけと主張していたのに病院に行くのか」など否定的な声がネット上がったことから、同日5日以上感冒症状続けば医師診てもらうのは当然」「朝日新聞医療面に説得的書いてある」「ネットのバカたちにもう一言文中指定病院とは感染症指定病院とちゃうわ!喉を診てもらうにも念のため感染症対策ができている病院行かない院内感染生じるやろ!」「俺の文意が分からんお前ら感染拡大させるんや!ボケッ!しっかり俺のツイート読め!ボケッ!」とツイートした。 しかし、4月11日胸いっぱいサミット!出演した際には同月5日喉の痛み再発したとしてPCR検査受けていたことを明かした4月18日新・情報7DAYS ニュースキャスター出演した際は、司会安住紳一郎橋下に「PCR検査をなかなか受けられないって言われてましたけど、橋下さん受ける経緯はどうだったんですか?やっぱり大阪府知事だから優先してみたいなことあったんですか?」と質問橋下は「それね、安住さん生放送でやめてください。みんなが思っていることなんですから」と前置きしたうえで「これ厳し手順踏みました医師の判断と僕の症状見て保健所判断最後受けたんです」と説明した橋下一連の言動ネット上などで批判を受け、4月25日胸いっぱいサミット!出演した際に橋下は「ネットでね、いま僕『平熱パニックおじさん』とか言われてるんですよ」と自虐的に語った

※この「新型コロナウイルス(COVID-19)」の解説は、「橋下徹」の解説の一部です。
「新型コロナウイルス(COVID-19)」を含む「橋下徹」の記事については、「橋下徹」の概要を参照ください。

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