空間除菌剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 05:34 UTC 版)
空間除菌剤(くうかんじょきんざい)とは、二酸化塩素などの物質を放散することで空気中に存在する菌やウイルスを除菌できるとする商品。空間除菌グッズ、空間除菌用品などとも呼ばれる。医薬品としての承認を受けておらず、法律上は雑貨となっている[1][2]。また、2019新型コロナウイルスの感染拡大以降、空間除菌と称して次亜塩素酸水などを噴霧している事例や[3]ほか、次亜塩素酸ナトリウムを混同して使用する例も見られる。
- ^ “「着けるだけ」で予防? 空間除菌剤の品薄続く 消費者庁「表示根拠乏しい」”. 毎日新聞. 2020年5月29日閲覧。
- ^ a b 名取 宏 (2021年4月23日). “気休めにしては危険すぎる…現役医師が「空間除菌グッズは使うな」と断言する理由”. PRESIDENT Online. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b 福﨑智司. “次亜塩素酸水溶液の効能 ・ 空間噴霧の効果と安全性 (PDF)”. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “「空間除菌」の商品、10年前から問題に 「売れるから作る」と「おまじない」のスパイラル”. withnews (2021年3月19日). 2021年4月29日閲覧。
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- ^ 大幸薬品. “クレベリン 置き型に関するご質問”. 2020年5月29日閲覧。
- ^ 西村秀一, 「身体装着型の二酸化塩素放散製剤の検証」『日本環境感染学会誌』 32巻 4号 2017年 p.222-226, doi:10.4058/jsei.32.222。
- ^ a b c “次亜塩素酸水は新型コロナに有効だと確認したが... 政府「吸入しないように注意を」” (2020年6月26日). 2020年7月16日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の結果について(第3報) (PDF)” (2020年6月26日). 2020年7月16日閲覧。
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- ^ 公益財団法人日本学校保健会. “Q&A 二酸化塩素による除菌等をうたった製品の使用について”. 2020年5月29日閲覧。
- ^ 大久保 憲. “市販の二酸化塩素製剤の殺菌効果と人体への安全性は?”. 日本医事新報社. 2020年5月29日閲覧。
- ^ a b 旗谷広司, 横山真太郎, 嶋倉一實, 三田村隆, 福澤信有, 菅野幸雄, 土井豊彦, 浜谷希人「微酸性次亜塩素酸水の衛生工学分野における応用展開」『衛生工学シンポジウム論文集』第12号、北海道大学衛生工学会、2004年10月、 193-196頁、 NAID 120000957745。
- ^ 独立行政法人製品評価技術基盤機構 消毒手法タスクフォース 新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会事務局. “「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(ファクトシート) (PDF)”. 経済産業省. 2020年5月30日閲覧。
- ^ “次亜塩素酸噴霧液 事故情報ID:0000372704”. 2020年5月30日閲覧。
- ^ “次亜塩素酸水生成液 事故情報ID:0000373274”. 2020年5月30日閲覧。
- ^ a b Kensuke Seya (2020年4月24日). “新型コロナの感染防止で広がる"勘違い" 家庭に身近な「消毒液」にメーカーが警鐘”. Buzzfeed. 2020年5月30日閲覧。
- ^ “携帯型の空間除菌用品の販売事業者5社に対する行政指導について (PDF)” (2020年5月15日). 2020年5月29日閲覧。
- ^ “首かけの空間除菌商品「裏付け無し」消費者庁が措置命令”. 朝日新聞 (2020年8月28日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ “首下げ除菌「根拠なし」 メーカーに再発防止命令”. 産経新聞 (2020年8月28日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ https://www.caa.go.jp/notice/entry/024570/ 消費者庁 (2021年6月15日). 2021年6月20日閲覧。
- 1 空間除菌剤とは
- 2 空間除菌剤の概要
- 3 危険性
- 4 行政指導や処分
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