喘息とは、一般的には気管支喘息のことをいいます。アレルギー反応などによって気管支の炎症が慢性化すると、気道が狭くなり刺激に対して過敏な状態となります。このため、発作的に喘鳴(のどがゼイゼイ鳴ること)や咳、呼吸困難を起こし、時には死に至ることもある病気です。アレルギーの原因が特定できるアトピー型と、それ以外の非アトピー型に大別され、小児喘息の多くはアトピー型であると考えられています。
受動喫煙は喘息を発症させる大きな要因であり、症状を悪化させ発作を誘発します。小児期や学童期はもちろん、母親の胎内にいる期間の受動喫煙はさらに喘息の発症リスクを高めるとされています。喘息患者本人が能動的に喫煙をすることは多くの場合困難を伴うため、データとして現れにくい面がありますが、受動喫煙は成人の場合にも重大な危険因子です。職場はもとより、公共の場所などで日常遭遇するわずかな受動喫煙にさらされたのが引き金となり、発作が起こる場合もあります。
ぜん‐そく【×喘息】
喘息
別名:気管支喘息
喘息
気管支喘息
(喘息 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 03:28 UTC 版)
気管支喘息(きかんしぜんそく、英語: bronchial asthma)または喘息(ぜんそく、英語: asthma)は、慢性の気道炎症(2型炎症が主体の表現型が典型的であるが、それ以外にも多様な表現型が存在する)、気流制限(典型例では、通常、可逆性あり)、気道過敏性の亢進を病態の基盤に有し、発作性に、呼吸困難、喘鳴[1]、咳などの呼吸器症状の増悪をきたす症候群である。なお、末梢気道病変の喘息で聴かれる喘鳴は主として呼気性喘鳴(Wheezing)である[2]。
- 1 気管支喘息とは
- 2 気管支喘息の概要
喘息
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 08:26 UTC 版)
モメタゾンフランカルボン酸エステルはステロイドホルモン剤であり、喘息患者は吸入することで、気道の炎症を抑えることで喘息を治療する。したがって、作用機序の異なるホルモテロールのようなβ2作動薬と喘息の治療時に併用できる。 なお、スポーツにおけるドーピングが問題になり続けており、2019年現在、糖質コルチコイドの全身的使用は禁止されているものの、喘息の疾患に対する吸入による局所使用は可能とされており、2019年のアンチ・ドーピング利用可能薬リストには、気管支炎・気管支喘息の治療に用いるモメタゾンフランカルボン酸エステルが掲載されている。
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喘息
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:02 UTC 版)
ILC2は、肺の炎症時に病原体としての役割を果たす事が確認されている。肺の上皮細胞は、さまざまなアレルゲン、真菌、ウイルス等に反応して、サイトカインであるIL-33やIL-25、あるいはTSLP(英語版)を発現する。これらのサイトカインはILC2を活性化する為、アレルギー性喘息の患者ではILC2の数が増加し、2型のサイトカイン(IL-4/5/13)が放出される。これらはIL-13を分泌し、アレルギー性肺炎を開始し、さらにTh2分化を促進してIL-13の産生を増加させ、その結果、アレルギー反応を増幅させる。 肺のILC2によるIL-5の産生は、好酸球の動員に繋がり、他の細胞集団は、喘息患者の気道炎症において肺のILC2と相互作用し、ILC2を活性化する事が知られている。更に、ILC2はB細胞の増殖も促進する。ILC2の増加は疾患の重症度と相関していると考えられており、「アレルゲンを経験した」ILC2の一部は、初期の炎症が治まった後も残存し、記憶T細胞に類似した性質を持つ事が確認されている。喘息患者が様々なアレルゲンに感作される事が多いのは、この「アレルゲンを経験した」ILC2の存在が理由であると考えられる。 このアレルギー免疫反応は、T細胞やB細胞とは独立しているようで、T細胞やB細胞を欠損したマウスでも、IL-33を用いて喘息様症状に似たアレルギー反応が誘発される事が確認されている。 他のILCが喘息にどのような影響を与えるかは明らかではないが、IL-17を産生するILC3の数と喘息の重症度との間に相関関係があることが研究で示されている。また、マウスでは、NK細胞とILC1がIFN-γの産生によるILC2の増殖を抑制する事が示されており、疾患のコントロールに役立つと考えられています。異なるサブセットのバランスが喘息にどのような影響を与えるかを明らかにするには、ヒトの患者を対象としたさらなる研究が必要である。
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喘息
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 20:21 UTC 版)
物心ついた時には既に喘息を患っており、幼稚園入園前には小児喘息と診断された。幼少時、眠れない夜には母親が毎晩背中をさすっていた。運動をすれば良くなるだろうと言う両親のすすめもあり、9歳の頃に剣道を始め、高校からはラグビーを始めた。 小児期からの喘息は一時症状が収まり、プロレスラーとなってから3年から4年は発作も出ずに順調だったか、団体移籍などに伴うスタイルの変化などのストレスが一因となり喘息を再発。その後は吸入薬により症状をコントロールしている。ただ、その体格から喘息を信じてもらえずに驚かれることも多く、肺活量もあまりない。喘息を持つファンから、「喘息を持つ高山選手が頑張っているのを見て、自分も頑張ろうと思った」という手紙が寄せられたこともある。 高山も「喘息があったからこそ、体を鍛えなければいけない。喘息だったからプロレスのチャンピオンになれた」と告白している。 体重の増加は、持病である重い気管支喘息の薬の副作用、もしくは下腹部の古傷の保護のためとも言われる。2006年1月14日、日本製薬工業協会の提供番組「希望へのメッセージ・くすり物語」(日本テレビ)に、脳梗塞で欠場中の高山が出演。番組進行役の吉田栄作と公園でのインタビューに応じていた。内容としては持病の喘息についてのことで、脳梗塞の点には触れていない。
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「喘息」の例文・使い方・用例・文例
- 気管支喘息
- モンテルカストは喘息治療で用いられるロイコトリエン阻害剤である。
- 喘息で壊滅的な変化の前兆となる自己組織化不均一性
- 急性副鼻腔炎は喘息の発作を引き起こすことがある。
- 私はしばしば喘息になりました。
- 私はしばしば喘息に苦しみました。
- 私はしばしば喘息に悩まされました。
- この薬は喘息の発作の時に使います。
- これは喘息の発作を止める薬です。
- 私は喘息の発作の時にこの薬を使います。
- 子供の頃、喘息でした。
- 私の今日の症状は喘息の可能性が高いです。
- それは喘息の吸入薬です。
- 私の娘に喘息の薬を与えて来ました。
- 昨日の夜、彼女は喘息であまり寝れませんでした。
- その後彼は喘息発作を起こしていません。
- 彼は10歳の時に喘息と診断されました。
- 彼は喘息発作を起こしていません。
- 喘息の発作が起きました。
- 私の喘息は慢性です.
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