重症度
重症度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 23:46 UTC 版)
重症度評価には主に以下のものがある。日本では特定疾患である「重症急性膵炎」への適応判断のために厚生労働省作成の重症度判定基準が一般的に用いられる。発症より48時間以内で評価を行うこととされる。 Ranson criteria Glasgow score APACHE 厚生労働省急性膵炎重症度判定基準 Ransonスコア>3、またはAPACHEⅡスコア>8で重症と判定することが多い。厚生労働省急性膵炎重症度判定基準(2008)では9つの予後因子からなる判定基準および造影CTによるgradeで重症度判定を行う。9つの予後因子に関しては診療所等でも評価可能であり搬送基準として用いられている。予後因子が3点以上または造影CTgrade2以上を重症と判定する。重症度判定は48時間以内は繰り返し再評価を行う。予後因子3点以上になった場合は集中治療が可能な施設に搬送する。「重症急性膵炎」と診断される場合、ショック・播種性血管内凝固症候群・多臓器不全を呈し、致死率が極めて高くなり、予後も不良である。
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「重症度」の例文・使い方・用例・文例
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