咳喘息とは? わかりやすく解説

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せき‐ぜんそく【××喘息】

読み方:せきぜんそく

喘鳴呼吸困難伴わず空咳だけが長く続く喘息鎮咳薬効果少なく気管支拡張薬ステロイド剤が有効。


咳喘息 (cough variant asthma)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 02:53 UTC 版)

気管支喘息」の記事における「咳喘息 (cough variant asthma)」の解説

咳喘息は厳密に喘息とは異な疾患として扱われる喘息と同様気道炎症起こり気道狭くなることで咳が出る。主な特徴は、 喘息特有の喘鳴は無い 呼吸困難も無い たんの無い乾いた咳が8週間上続く(慢性咳嗽) 夜~明け方季節の変わり目悪化する 一般的な風邪薬咳止め効果無く気管支喘息用い気管支拡張薬吸入ステロイド薬吸入後述)が有効とされる症状は、慢性(8週間以上)に発作性の咳が持続することが特徴的である。交感神経β2受容体作動薬(β2刺激剤)の吸入により臨床症状改善するため、治療的診断として有用である。典型的な喘息異なり通常胸部聴診にて狭窄音は聴取されず、閉塞換気障害気道可逆性等、異常所見認められないため、確定診断難渋しドクターショッピング引き起こすことも多い。喘息同様の病態慢性の気道炎症気道過敏性の亢進等)が基盤にあることが判明しており、これらの評価可能な専門医療機関等を受診することが望まれる通常、咳喘息における気道炎症気道過敏性亢進程度は、喘息比し軽微であることから、喘息前段階として認識されることもあり、軽症喘息におけるコントローラー準じた定期的薬物療法導入されることが多いが、重症の咳喘息症例存在し重症喘息同等治療要することもある。咳喘息を無治療放置すると、約3割が典型的な喘息移行するとされる気管支喘息治療薬は「長期管理薬」(コントローラー)と「発作治療薬」(リリーバー)に大別される発作起きないように予防的に長期管理薬使用し急性発作起きた時に発作治療薬発作止める発作治療薬を使う頻度が多いほど喘息の状態は悪いと考えられ長期管理薬をいかに用いて発作治療薬使用量を抑えるということ治療の一つ目標となる。 長期管理薬では吸入ステロイド薬が最も重要な基本薬剤であり、これにより気管支喘息本体である気道炎症抑えることが気管支喘息治療の根幹である。重症度に応じて吸入ステロイド増量経口ステロイド長時間作動β2刺激薬吸入貼り薬)、抗アレルギー薬抗コリン剤などを併用する長期管理薬使用して発作起こった場合は、発作治療薬使用する発作治療薬には短時間作動β2刺激薬ステロイド剤点滴などが使われる1997年β2刺激薬であるベロテックエロゾル(臭化水素酸フェノテロール)の乱用による死亡者増加日本において大きな問題となった。これはβ2刺激薬副作用よるものとは言えず、β2刺激薬吸入により一時的に症状改善するために大発作に至る発作でも病院受診遅れたことが主因考えられている。

※この「咳喘息 (cough variant asthma)」の解説は、「気管支喘息」の解説の一部です。
「咳喘息 (cough variant asthma)」を含む「気管支喘息」の記事については、「気管支喘息」の概要を参照ください。

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