異常所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/17 05:33 UTC 版)
難聴は蝸牛神経の異常による場合がある。このとき高い音が聞こえにくくなることが多い。外耳道または中耳に異常があって音が蝸牛まで伝わっていない場合は、低い音が聞こえにくくなる場合が多い。耳鳴りは蝸牛神経に原因がある場合高い音のことが多く、音を伝える機構に原因がある場合低い音のことが多い。このほか、聴覚の異常を見る検査にリンネ試験、ウェーバー試験がある。 前庭反射が現れないときは前庭神経の異常が疑われる。これは脳死判定にも利用されている。(温度眼振検査[caloric test])ただし脳死判定で行う試験は、30度ほどの水を使う普通の検査と違い、氷水を使う。眼球が刺激側に向くのが正常の所見で、刺激に反応する眼球運動が少しでも見られれば脳幹の機能は残っていると見なされる。
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異常所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:04 UTC 版)
動眼神経麻痺は内頚動脈と後交通動脈の分岐部(IC-PC)にできた動脈瘤に合併することが多い。また糖尿病の合併症(微小血管障害 microangiopathy)である末梢神経障害のひとつとして動眼神経麻痺が起きることもよく見られる。その所見は(1) 眼瞼下垂、斜視、複視(物が二つに見える)、(2) 散瞳、対光反射・調節反射の消失などである。(1) は外眼筋のみの麻痺で起こり(外眼筋麻痺)、これに対して(2)を内眼筋麻痺という。動脈瘤に伴う場合は、初期には散瞳や対光反射の消失など自律神経障害のみが起き、眼瞼下垂などの外眼筋麻痺は必ず遅れて現れる。一方糖尿病に伴う場合は概して外眼筋麻痺による複視や眼瞼下垂が起こりやすく、瞳孔症状を欠くことがある(pupillary sparing)。これらはすべて末梢性の動眼神経麻痺である。外眼筋麻痺はギラン・バレー症候群やトロサ・ハント症候群などで起こることがあり、神経性全外眼筋麻痺と呼ぶ。また動眼神経麻痺以外にも、重症筋無力症などの神経筋接合部の障害、眼筋ミオパチーなど眼筋そのものの異常で起こる場合がある。 中枢性の動眼神経麻痺は、古典的な死の3徴のひとつに対光反射の消失(他は心停止と呼吸停止)があげられるように、脳幹の死すなわち脳死の一連の現象の一つとして起こるというイメージがある。しかし対光反射の消失はたとえばアーガイル・ロバートソン瞳孔(近見反射は正常に保たれ、神経梅毒で見られる)やアディー症候群(原因不明)でも起こる。他にはウェーバー症候群、クロード症候群、ベネディクト症候群、ノートナーゲル症候群、パリノー症候群などの脳幹障害で動眼神経麻痺が起こる。
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異常所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 13:50 UTC 版)
脊髄の障害、特にブラウン・セカール症候群は傷害された部分より下に由来する脊髄神経に麻痺を起こす。このような障害はデルマトームに沿って現れる。 帯状疱疹はデルマトームに沿って現れる。
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異常所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 01:45 UTC 版)
外転神経が麻痺すると、眼球は外転ができなくなり、正常よりも内側を向くようになる。すると両眼の視線が見たい物の場所で交わらなくなり、複視(物が二つに見えること)が現れる。外転神経の麻痺は脳底の動脈瘤、腫瘍、髄膜血管梅毒、糖尿病、外傷などで起こり、眼筋麻痺の中でもっとも頻度が高い。これは他の外眼筋を支配する動眼神経核と滑車神経核が中脳に存在するのに対し、外転神経核が橋の最尾側(延髄との境界近く)に存在するため、眼筋までの末梢線維が走行する距離が最も長く、障害されやすいからである。髄膜炎などで頭蓋内圧が亢進したときも、外転神経が圧迫されて麻痺することがある。外転神経麻痺に顔面神経麻痺が合併した場合、顔面神経丘の近くに病変があり、外転神経核と顔面神経の両方が傷ついたらしいとわかる。
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