異常気象の原因
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異常気象の原因は諸説あり、完全に解明されていない。有力な説は火山噴出物による日傘効果である。1783年6月3日 アイスランドのラキ火山 (Lakagígar) の巨大噴火(ラカギガル割れ目噴火)と同じくアイスランドの1783年から1785年にかけてのグリムスヴォトン火山 (Grímsvötn) の噴火である。これらの噴火は1回の噴出量が桁違いに大きく、膨大な量の火山ガスが放出された。成層圏まで上昇した塵は地球の北半分を覆い、地上に達する日射量を減少させ、北半球に低温化・冷害を招いた。天明の飢饉のほかフランス革命の遠因となったという。また、天明3年3月12日(1783年4月13日)には岩木山が噴火、8月5日には浅間山の天明の大噴火が始まった。降灰は関東平野や東北地方で始まっていた飢饉を悪化させた。なお、ピナツボ火山噴火の経験から、巨大火山噴火の影響は10年程度続いたと考えられる。しかし異常気象による不作は1782年から続いており、1783年6月の浅間山とラキの噴火だけでは1783年の飢饉の原因を説明できない。 大型のエルニーニョ現象が1789年から1793年に発生して世界中の気象に影響を与え、天明の飢饉からの回復を妨げたとの説もある。[誰?]
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異常気象の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 09:15 UTC 版)
異常気象とされるものの多くは、気象擾乱が地球規模の流れの中で発達・退化しながら気象が刻々と変わってゆく中で、悪条件が重なって起こるもので、自然変動の働きによって起こる突発的な現象である。しかし、人為的な気候変動やヒートアイランドなどの局地的な気候が異常気象に関係しているとの指摘もある。異常気象の原因はこのほかにも多数ある。異常気象の因子(きっかけ、異常気象を増強・軽減する現象)を以下に挙げる。 ブロッキング テレコネクションエルニーニョ・南方振動(ENSO) 南極振動(AAO) 北極振動(AO) 北大西洋振動(NAO) マッデン・ジュリアン振動(MJO) ダイポールモード(IOD) 大規模な火山の噴火(エアロゾル濃度の急増) 太陽活動の変動 地球温暖化(人為的なものに起因するもののみ) ヒートアイランド 森林破壊、砂漠化(土地の不毛化)、氷河や永久凍土の融解などの、土地利用(地面の状態)の変化
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