偽性高カリウム血症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 17:42 UTC 版)
「高カリウム血症」の記事における「偽性高カリウム血症」の解説
実際に血液検査を行うとかなりの頻度で高カリウム血症はみられる。しかし、心電図を行っても異常所見がみられないことがある、これらは偽性高カリウム血症と考えられている。原因としては採血した血液サンプルに溶血が見られる場合(細胞内のカリウムが放出される)と白血球や血小板が多い時に見られる。後者の場合は溶血所見が見られないため判断が難しい。メカニズムとして一般に行われる血液検査は血清採血であり血球成分の凝固がおこり、このため細胞内のカリウムが放出されると考えられている。血漿採血、即ちヘパリン採血を行えばこの問題を回避することができるため、疑わしい時はヘパリン採血で再検を行うことが望ましい。また、ジギタリス治療の副作用による発症が報告されている
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