ウィルス
ウイルス【(ラテン)virus】
ウィルス
【英】computer virus
ウィルスとは、コンピュータに感染して破壊活動を行ったりトラブルを引き起こしたりするプログラムのことである。病原体ウィルスが伝染する様にたとえてこのように呼ばれている。通常感染経路となるのは、ネットワーク、フロッピーディスク、CD-ROMなどであり、一旦感染するとディスクに保存されているファイルを破壊したり、ディスプレイに異常な表示を行ったりする。また、近年では、感染したパソコンをサーバにして、保存されているデータを外部に流出させるものも存在する。この内、ネットワークを使って自己増殖するものは特に「ワーム」と呼ばれる。
コンピュータウィルスは、プログラムそれ自体がソフトウェアやOSに寄生し、データ交換した他のコンピュータに自分のコピーを寄生させる働きをするプログラムのことを原則的には指すが、
システムの停止やデータの破壊など、悪意を含んだ目的で作成されたものも非常に多く見られる。またウィルスの中には、システムに侵入(感染)しても、すぐには目に見えるような働きをせず、一定期間潜伏してから特定の操作をした場合や特定の期日になると、メッセージを表示したり、破壊的な活動を開始(発病)するものもある。
このようなウィルスの感染を防止したり、感染してしまったウィルスの検出や除去(治療)をするプログラムは「ワクチンソフト」「ウィルス対策ソフト」などと呼ばれる。
また近年では、「Word」「Excel」などのマクロ機能を使って文書ファイルに感染する「マクロウィルス」なども発見されている。
参照リンク
マカフィー株式会社
Symantec Corp.
Trend Micro Homepage (Japan)
情報処理推進機構
ウィルス・ワーム: | ウィルス ウイルスバスター ウィルス定義ファイル ウィルス対策サービス ウィルスチェッカ BugBearウイルス Bagle |
ウイルス
(ウィルス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 17:04 UTC 版)
ウイルス(英語: virus〔ヴァイラス[3]〕, ラテン語: virus〔ウィールス[3]〕, 中国語: 病毒)は、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないこと、小器官がないこと、自己増殖することがないことから、生物かどうかについて議論がある[4]。
注釈
出典
- ^ “Virus Taxonomy: 2021 Release”. International Committee on Taxonomy of Viruses (ICTV). 2022年4月19日閲覧。
- ^ 「国際ウイルス分類委員会の新しい分類体系(「ICTV New Taxonomy Release(2019)」)で提唱された目より上位の分類(2020年3月承認)」神谷茂 監修、錫谷達夫・松本哲哉 編『標準微生物学 第14版』付録:表 27-4、医学書院、2021年(2022年4月19日閲覧)
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- ^ 森安史典『あなたの医学書 C型肝炎・肝がん』(誠文堂新光社、2009年)17ページ ISBN 978-4-416-80933-4
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- ^ 山内一也:病気を引き起こすのは「氷山の一角」『朝日新聞』GLOBE(朝刊別刷り)233号/2020年9月6日付【特集】世界はウイルスに満ちている(3面)
- ^ 国際組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)による。【環境】パンデミックを防ぐため、世界的な自然保護政策を、報告書/哺乳類や鳥類に未知のウイルスは推定170万種、うち85万が人間に感染する恐れ ナショナルジオグラフィック日本語サイト(2020年11月4 日)2021年6月24日閲覧
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- ^ 驚異のウイルスたち(3)「巨大」出現 新生命体へ進化?多数の遺伝子 揺らぐ定義『日本経済新聞』朝刊2020年6月7日(サイエンス面)2020年6月10日閲覧
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- ^ 「日本ウイルス療法学会が発足、理事長は東大医科研の藤堂具紀教授」日経バイオテク(2022年10月31日)2022年11月26日閲覧
- ^ 中屋敷均 2016, pp. 27–30.
ウィルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 05:28 UTC 版)
「ロックマンX コマンドミッション」の記事における「ウィルス」の解説
キャラクターの順番が終わるごとに微量のダメージを受ける。キャラクターが控えにいる場合は順番が回らないのでダメージは受けない。戦闘終了後も回復しない。
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「ウィルス」を含む「ロックマンX コマンドミッション」の記事については、「ロックマンX コマンドミッション」の概要を参照ください。
ウィルス(『FFXI』『FFXII』)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:20 UTC 版)
「ファイナルファンタジーシリーズの魔法形態」の記事における「ウィルス(『FFXI』『FFXII』)」の解説
病気・悪疫。MPやHPの自然回復不可、TP減少。FFXIIではHP=最大HPとなりダメージによって最大HPが削られる。
※この「ウィルス(『FFXI』『FFXII』)」の解説は、「ファイナルファンタジーシリーズの魔法形態」の解説の一部です。
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ウィルス(Wills)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 15:39 UTC 版)
「ウイルス (曖昧さ回避)」の記事における「ウィルス(Wills)」の解説
チル・ウィルス - アメリカ合衆国の俳優、歌手。 モーリー・ウィルス - アメリカ合衆国の野球選手。 バンプ・ウィルス - アメリカ合衆国の野球選手。モーリーの息子。 このページは曖昧さ回避のためのページです。一つの語句が複数の意味・職能を有する場合の水先案内のために、異なる用法を一覧にしてあります。お探しの用語に一番近い記事を選んで下さい。このページへリンクしているページを見つけたら、リンクを適切な項目に張り替えて下さい。
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「ウィルス」の例文・使い方・用例・文例
- ウィルスがその名前のファイルを作ります
- どうやら私のパソコンがウィルスに感染した
- 彼が1日で12通ものウィルスメールを受信しました
- ウィルスが体内に侵入します
- この過程によってある種のウィルスを不活性にすることができる。
- 私はサイトメガロウィルスからワクチンを開発するために研究している。
- 彼はそのウィルスの形態形成を分析した。
- あるレトロウィルスがその病気の原因とされてきた。
- 彼らはそのウィルスの危険性を誇張している。
- 各自、自分で自分のパソコンにウィルス対策ソフトをインストールして下さい。
- 研究者はインフルエンザウィルスを研究した。
- それ、ウィルスの仕業じゃないかな。
- そのウィルスのために多数の象が命を失った。
- ウィルスは人類が存在する限り存在するであろう。
- 酵素転換反応に依存して、特定の物質(酵素、ウィルス、抗体、または、バクテリア)の存在を検知するために使用される分析
- T細胞の働きによる(主にウィルスや菌の侵入、移植された組織に対する)免疫反応
- 小さな手足のほんの小さな人−エドマンド・ウィルスン
- フラビウィルス科に属す動物ウイルス
- 幼児の腸炎を引き起こすロタウィルスを含む非アルボウイルスの群のどれか
- 経口抗ウィルス性薬(商標名ゾブラックス)で、生殖器のヘルペスを治療するのに用いられる
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