かん‐えん【肝炎】
肝炎
肝炎
【概要】 肝臓の炎症。原因には自己免疫性、アルコール性、薬剤性もあるが、大半はウイルスである。全身性感染症を起こすサイトメガロウイルス、EBウイルス、HIVなども肝炎を起こすが肝炎ウイルスとは言わない。肝臓だけに炎症を起こす肝炎ウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型、F型、G型などがある。A型とE型は経口感染。日本にはF型はない。D型はB型肝炎をもっている人だけに起こる不完全ウイルス。B型とC型の感染経路はHIVと同じだが、輸血感染、性行為感染、母子感染の比率はそれぞれ異なる。
【治療】 原因によってことなる。薬剤性、アルコール性は原因の除去。自己免疫性には免疫抑制剤が使用される。ウイルス性では、インターフェロン、リバビリンなどの抗ウイルス剤が有効なものもある。多くは自然経過に委ねられ、時に炎症が強い場合にグリチルリチン製剤や副腎皮質ホルモン(ステロイド)が使われることがある。
肝炎【かんえん】
肝炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 04:00 UTC 版)
肝炎(かんえん、英語:Hepatitis)は、何らかの原因で肝臓に炎症が起こり発熱、黄疸、全身倦怠感などの症状を来たす疾患の総称である。
- ^ 添付文書 ツムラ大柴胡湯エキス顆粒(医療用)
- ^ 萬谷直樹、小暮敏明、貝沼茂三郎 ほか、漢方薬による肝障害報告の再検討 肝臓 2002年 43巻 6号 p.282-28, doi:10.2957/kanzo.43.282
- ^ 萬谷直樹、漢方薬による肝障害 -その診断,頻度,臨床像について- 日本東洋医学雑誌 2015年 66巻 4号 p.342-351, doi:10.3937/kampomed.66.342
- ^ 安永満、松田彰史、村田誠 ほか、少量のアセトアミノフェン服用による急性肝障害の2例 肝臓 1985年 26巻 4号 p.493-499, doi:10.2957/kanzo.26.493
- ^ [1]
- ^ 2010-2014年に劇症肝炎の発症者に対し内科的治療のみを行った患者の救命率は、急性型:約40%、亜急性型:約25%。肝移植も含めた救命率は、急性型:約50%、亜急性型:約40%となっている。
- ^ 急性肝不全(劇症肝炎)
- ^ 持田智、急性肝不全:わが国における課題 肝臓 2015年 56巻 9号 p.453-460, doi:10.2957/kanzo.56.453
- ^ a b 山田剛太郎、慢性肝炎の新しい組織分類 日本消化器病学会雑誌 Vol.96 (1999) No.4 P.377-384, doi:10.11405/nisshoshi1964.96.377
- ^ 林久男、「鉄の細胞毒性とC型慢性肝炎での役割」『肝臓』Vol.40 (1999) No.8 P.427-435, doi:10.2957/kanzo.40.427
肝炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 05:48 UTC 版)
トログリタゾンで約2万人に1人の割合で肝障害が発現して販売中止になったことで、TZDにも肝炎発現率の上昇や肝不全の発生に対する懸念が広がっている。そのため、米国FDAは、TZDの投与開始後1年間は、2〜3ヶ月毎に血中肝酵素を測定するよう推奨している。2008年時点で、新規TZDであるロシグリタゾンやピオグリタゾンでは肝障害に関する問題は発生していない。
※この「肝炎」の解説は、「チアゾリジンジオン」の解説の一部です。
「肝炎」を含む「チアゾリジンジオン」の記事については、「チアゾリジンジオン」の概要を参照ください。
肝炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 10:05 UTC 版)
「LGBTに関連した医療テーマ」の記事における「肝炎」の解説
男性間性交渉者(MSM)は性感染症としての肝炎のリスク増加を抱えており、A型肝炎とB型肝炎はワクチンの接種による予防が必要とされる。ワクチンの研究開発中であるC型肝炎は現在のところセーファーセックスが性感染症における唯一の予防手段となる。
※この「肝炎」の解説は、「LGBTに関連した医療テーマ」の解説の一部です。
「肝炎」を含む「LGBTに関連した医療テーマ」の記事については、「LGBTに関連した医療テーマ」の概要を参照ください。
肝炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:50 UTC 版)
このパターンでは、肝細胞壊死に炎症細胞浸潤を伴う。薬剤性肝炎には3つのタイプが考えられる。(a)ウイルス性肝炎が最も一般的で、組織学的特徴は急性ウイルス性肝炎に似ている。(b)局所性または非特異的な肝炎では、リンパ球浸潤を伴って細胞壊死の病巣が散在することがある。(c)慢性肝炎は臨床的にも血清学的にも組織学的にも自己免疫性肝炎と非常によく似ている。 該当する薬剤: (a) ウイルス性肝炎:ハロタン、イソニアジド、フェニトイン (b) 局所性肝炎:アスピリン (c) 慢性肝炎:メチルドパ、ジクロフェナク
※この「肝炎」の解説は、「肝毒性」の解説の一部です。
「肝炎」を含む「肝毒性」の記事については、「肝毒性」の概要を参照ください。
肝炎
出典:『Wiktionary』 (2021/06/16 14:16 UTC 版)
名詞
発音(?)
- か↘んえん
翻訳
- アラビア語: التهاب الكبد (ar) (al-tihaab al-kabid) 男性
- イタリア語: epatite (it) 女性
- 英語: hepatitis (en)
- オランダ語: hepatitis (nl)
- カタルーニャ語: hepatitis (ca) 女性
- ガリシア語: hepatite (gl) 女性
- ギリシア語: ηπατίτιδα (el) (ipatítida) 女性
- スペイン語: hepatitis (es) 女性
- タイ語: ตับอักเสบ (th) (dtàp-àk-sàyp)
- チェコ語: hepatitida (cs) 女性
- デンマーク語: leverbetændelse, hepatitis (da)
- ドイツ語: Hepatitis (de) 女性, Leberentzündung (de) 女性
- トルコ語: hepatit (tr)
- ヒンディー語: हेपेटाइटिस (hi) (hepeṭā'iṭis)
- フィンランド語: hepatiitti (fi), maksatulehdus (fi)
- フランス語: hépatite (fr) 女性
- ベトナム語: viêm gan (vi)
- ペルシア語: هپاتیت (fa) (hipâtit)
- ベンガル語: হেপাটাইটিস (bn) (hepeţa'iţis)
- ポーランド語: zapalenie wątroby (pl) 中性
- ルーマニア語: hepatită (ro) 女性
- ロシア語: гепатит (ru) (gepatít) 男性, воспаление печени (ru) (vospalénije péčeni) 中性
「肝炎」の例文・使い方・用例・文例
- A型肝炎
- B型肝炎の者が1名いた
- われわれはウイルス肝炎対策の実施を図る
- リバビリンはC型肝炎の治療に用いられる。
- 肝炎による入院
- 肝炎の新しい治療法が研究されている。
- 慢性肝炎.
- 型肝炎.
- 人間のb型肝炎を引き起こすウイルスと同様に、カモ、ウッドチャックそしてリスとその他のウイルスを含む動物のDNAの群
- A型肝炎を引き起こすウイルス
- 無黄疸性の肝炎
- ウィルスによって生じる肝炎
- 糞で汚れた食物や飲み物を摂取することで通常伝達され、血清の中では耐久しないRNAウイルスによっておきるウイルス性肝炎の急であるが良性の形態
- 血清で生き残る傾向があり、性的接触、輸血、汚染血液の摂取あるいは他の身体の流体の摂取により伝播するDNAウイルスに起因するウイルス性肝炎の急性型(時々致命的な)
- 重症の肝炎
- B型肝炎からは臨床的に区別できないが、一本鎖のリボ核酸ウイルスにより引き起こされるウイルス性肝炎
- 流行性肝炎という病気
- 肝炎ウイルスという,肝炎の原因となる病原体
- B型肝炎ウイルスというウイルス
肝炎と同じ種類の言葉
- >> 「肝炎」を含む用語の索引
- 肝炎のページへのリンク