犬コロナウイルス感染症とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 感染症 > 感染症 > 犬コロナウイルス感染症の意味・解説 

犬コロナウイルス感染症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 10:07 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

犬コロナウイルス感染症(canine coronavirus infection)とは、アルファコロナウイルス属に属する犬コロナウイルスの感染を原因とするイヌ科動物の感染症。同義語として犬コロナウイルス病

人には感染しない。糞便を介した経口感染により伝播し(糞口経路)、ウイルス血症は起こさない。ウイルスの標的細胞は小腸絨毛上皮細胞である。不顕性感染が多いが、発症するとイヌに元気消失、食欲不振、嘔吐下痢を引き起こし、嘔吐や下痢が激しいと顕著な脱水を引き起こす。通常は1週間程度で回復し、致死率は低いが、犬パルボウイルス2型との混合感染により病状の悪化、回復の遅延、致死率の上昇を来たす。診断には糞便中のウイルス粒子を電子顕微鏡によって確認することが最も有効であり、RT-PCR蛍光抗体法なども応用される。治療には対症療法のほかに、細菌による二次感染を防ぐ目的での抗生物質の投与が有効である。非経口投与型の不活化ワクチン生ワクチンが市販されている。

関連項目

参考文献

  • 見上彪監修 『獣医感染症カラーアトラス』 文永堂出版 2006年 ISBN 4830032030
  • 小沼操ほか編 『動物の感染症 第二版』 近代出版 2006年 ISBN 4874021239




犬コロナウイルス感染症と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「犬コロナウイルス感染症」の関連用語

犬コロナウイルス感染症のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



犬コロナウイルス感染症のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの犬コロナウイルス感染症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS