新型コロナウイルスときぶな
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 05:06 UTC 版)
「きぶな」の記事における「新型コロナウイルスときぶな」の解説
2020年(令和2年)の新型コロナウイルス感染症の日本での流行を受け、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では妖怪のアマビエに関心が集まる一方、宇都宮市ではきぶなへの関心が高まっている。伝統的に行われてきたように、玄関先にきぶなを吊るして無病息災を祈願する人や、きぶなグッズを買い求める人、SNSで「黄ぶな運動」を展開する人、きぶなのお守りを作り医療従事者に届ける人、新たにきぶなを描いたTシャツを販売する店が現れた。黄ぶな運動とはSNSでハッシュタグ「#黄ぶな運動」を付けて、黄ぶな関連情報、健康管理のための情報、お店のテイクアウト情報、新型コロナウイルス関連助成金制度の情報や中止・延期となったイベントに関する情報など共有できる有益な情報発信するという運動である。イラストをSNSに投稿することも黄ぶな運動に含まれる。また、宇都宮市出身の漫画家・湯沢としひとは、SNSできぶなを主人公とする「黄ぶな係長」という漫画の連載を開始した。2021年のこいのぼりシーズンには、静岡県沼津市のオフィスグルーが運営するオリジナルこいのぼり製作チーム「ミセスミシン」が、きぶな型のこいのぼり「きぶなのぼり」を製作している。 2021年(令和3年)9月27日。語呂合わせで9(き)27(ぶ)(な)。医療従事者の方への日頃の感謝を含め,宇都宮民話伝承,歴史伝承周知の日として『黄ぶなの日』を設け街の活性化に繋げる商業イベントを開催している。 賛同する商店街が大きな黄ぶなのフラッグを掲げる他、各賛同するお店が新生活様式を用いてコロナ感染対策を徹底した上、黄ぶなの日に合わせて、オリジナルイベントを開催。今泉八坂神社でも活動に賛同し「黄ぶなの日」限定御朱印を授与した。 2022年(令和4年)には、宇都宮市内の商店や神社仏閣,商店街や団体を中心とした『黄ぶな推進協議会』が設立された。 宇都宮市立南図書館では、図書館での長期滞在による感染拡大を防止する観点から、職員が選んだおすすめの本をセットにした「きぶなぶっく!」を準備した。しかし図書館は臨時休館を余儀なくされた。一方、きぶなへの関心の高まりから、図書館が所蔵する立松和平著の絵本『黄ぶな物語』への注目も高まった。貸し出しが不可能なため、『黄ぶな物語』を朗読する動画を映画監督の安孫子亘が撮影し、南図書館が配信することになった。 宇都宮市の宗教界では、光琳寺が2020年(令和2年)9月よりきぶなを描いたお守りの配布を開始し、宇都宮二荒山神社では9月12日からきぶなをあしらった御朱印の頒布を開始した。その後12月には黄ぶなデザインのお守りも授与している。光琳寺はお守りから得られた収益を医療従事者への寄付や前年の台風19号の復旧義援金に充てるとしている。このほか、宮の市実行委員会は同会が主催する宮の市が中止になった代わりの事業としてうつのみや表参道スクエアに「黄ぶな大明神」と称する神社を期間限定で設置した。
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