COVID-19
別名:2019年コロナウイルス感染症、2019年型コロナウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症、新型コロナウイルス関連肺炎、新型冠状病毒感染症、武漢肺炎、Coronavirus Disease 2019
2019年に中国の武漢(湖北省武漢市)で初めて確認された新型コロナウイルスによる感染症。WHO(世界保健機関)が「COVID-19」を公式な呼称と定めた。
厳密にいえば COVID-19 は「感染症」を指す語であり、つまりウイルスがもたらす疾患、肺炎などの諸症状を指す語である。原因であるウイルスそのもの(新型コロナウイルス自体)は「SARS-CoV-2」と命名されている。
ただし学術的な文脈などでもなければ「新型コロナウイルス」も「新型コロナウイルス感染症」も大して厳密には区別されない場合が多い。区別なく、あるいは総称として、「新型コロナ」程度の略称が用いられることも多い。
しんがたコロナウイルス‐かんせんしょう〔‐カンセンシヤウ〕【新型コロナウイルス感染症】
読み方:しんがたころなういるすかんせんしょう
コロナウイルス感染症
コロナウイルス感染症(コロナウイルスかんせんしょう、英語: coronavirus disease)は、コロナウイルスによって引き起こされる人間または動物の感染症のことである。
ヒトコロナウイルスによる人間の感染症には、ありふれたヒトコロナウイルス (HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1) による風邪(普通感冒)と、重症肺炎に至る下記の新興感染症がある。
- 重症急性呼吸器症候群 (SARS) - 2002年11月に初症例が報告された、SARSコロナウイルス (SARS-CoV) による感染症。
- 中東呼吸器症候群 (MERS) - 2012年9月に初症例が報告された、MERSコロナウイルス (MERS-CoV) による感染症。
- 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) - 2019年12月に初症例が発見された、SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) による感染症。
この他、人間以外の哺乳類および鳥類に感染する動物コロナウイルスによる感染症が多数ある(詳細はオルトコロナウイルス亜科#動物コロナウイルスを参照)。
コロナウイルスは種特異性が高く、一般に他の種へと感染しないが、人間の新興コロナウイルス感染症はいずれも動物から人間に伝播したものと考えられており、人獣共通感染症としての性質も持つ(注:2020年時点ではCOVID-19は人獣共通感染症と推認・分類されるが、正確な宿主や伝播経路は不明であり、現時点での分類には慎重な意見もある[1][2])。
「新型」が指すもの
「新型コロナウイルス感染症」(英語: novel coronavirus disease)は、2023年現在では普通COVID-19を指す。ただし語義上は単に新しく登場したものを指し、言及の時期によってCOVID-19以外を指している場合もある[3][4]。
世界保健機関の感染症命名ベストプラクティスでは、"novel"(新型)は既知の型より新しい病原体が現れた際に用いられうる語であるが、更に新たな病原体が発見された際には時代遅れになると説明されている[5]。
日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律では、「新型コロナウイルス感染症」を「新たに人から人に伝染する能力を有することとなったコロナウイルスを病原体とする感染症であって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」と定義している。
脚注
- ^ The COVID-19 challenge: Zoonotic diseases and wildlife. Collaborative Partnership on Sustainable Wildlife Management's four guiding principles to reduce risk from zoonotic diseases, FAO, (2020)
- ^ Haider N, Rothman-Ostrow P, Osman AY, Arruda LB, Macfarlane-Berry L, Elton L, Thomason MJ, Yeboah-Manu D, Ansumana R, Kapata N, Mboera L, Rushton J, McHugh TD, Heymann DL, Zumla A, Kock RA (2020-11-26). “COVID-19—Zoonosis or Emerging Infectious Disease?”. Frontiers in Public Health 8. doi:10.3389/fpubh.2020.596944. PMID 33324602.
- ^ “新型コロナウイルス感染症の疑い例と確定例に対する医療における感染予防と感染管理:暫定ガイダンス”. WHO GIPC Network (2013年). 2023年9月12日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia and the emergence of a novel coronavirus”. Eastern Mediterranean Health Journal (WHO Regional Office for the Eastern Mediterranean) 19 (Supplement I): $7-$11. (2013). hdl:10665/118439.
- ^ “World Health Organization best practices for the naming of new human infectious diseases”. WHO (2015年). 2023年9月12日閲覧。
参考文献
- “コロナウイルスとは”. 国立感染症研究所 (2020年1月10日). 2020年12月31日閲覧。
- “コロナウイルス感染症について”. 横浜市健康福祉局衛生研究所 (2020年2月26日). 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月31日閲覧。
- 氏家誠「新型コロナウイルスの特性と病原性」『化学』第75巻第4号、化学同人、2020年、43-47頁。
- “家畜・家禽のコロナウイルス病”. 農研機構 (2003年4月14日). 2020年12月31日閲覧。
関連項目
外部リンク
- コロナウイルス感染症 - 国立健康危機管理研究機構
新型コロナウイルス感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:24 UTC 版)
「偏向報道」の記事における「新型コロナウイルス感染症」の解説
「報道におけるタブー#新型コロナウイルス感染症に関係するタブー」も参照 2020年(令和2年)からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、小林よしのりや宮沢孝幸はテレビを中心としたマスコミが新聞で言うところの両論併記を行わずに、一方的にコロナの恐怖を煽っていると批判している。 また、COVID-19ワクチンの副反応による死亡についても、やはり偏った報道が見られる。
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