だ‐に
1 (終助詞的に用いて)軽い感動の意を添える。…だからなあ。…なのになあ。
「恰(ちょう)ど仕立物に掛ったとこ—」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
だに
1 仮定・意志・願望・命令などの表現を下に伴って、取り上げた事柄が最小限であることを強く示す。せめて…だけでも。
「ここに心にもあらでかくまかるに、昇らむを—見送り給へ」〈竹取〉
2 軽い事柄をあげて他のより重い事柄のあることを類推させる意を表す。…さえも。…でさえ。…だって。
「消息(せうそこ)を—言ふべくもあらぬ女のあたり(=身辺)を思ひける」〈伊勢・七三〉
[補説] 上代では1が主で、2は「すら」の領域であったが、平安時代には多く打消しの表現と呼応する形で「すら」の領域をも兼ねるようになった。また、平安時代の末ごろからは添加の意の「さへ」に近い用法も現れ、室町時代には2の用法は「さへ」が代用するようになった。
だに【壁=蝨/×蜱/×蟎】
読み方:だに
《古くは「たに」とも》
1 ダニ目の節足動物の総称。体は頭・胸・腹の区別がない楕円形で、ふつう歩脚は四対。種類が多く、人畜について血を吸うイエダニ・ツツガムシなどのほか、食料品につくコナダニ・ホコリダニ、農作物を加害するハダニなど有害なものが知られるが、無害な種類のほうがはるかに多い。
2 自分では働かず、ゆすり・たかりで暮らす嫌われ者。「街の—」
[補説] 「蟎」は国字。
だ‐に【駄荷】
ダニ
ダニ
ダニ
蜱
壁蝨
蝨
ダニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 22:54 UTC 版)
ダニ(ダニ類、壁蝨、蜱、蟎、螕、英:acarid、学名:Acari)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。分類学上はダニ亜綱もしくはダニ目とされる。小型の動物で、体長1mm以下のものも多い。
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ダニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 14:54 UTC 版)
「GIANT KILLING」の記事における「ダニ」の解説
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ダニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:37 UTC 版)
「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の記事における「ダニ」の解説
エルフの皇女。本名は「ア'モット・アールヴ=フィランジ・クレイド子爵・ダニ」。クラスは召喚士でレベルは1500。年齢は200歳程度。エルフ族の代表として汎人類連合を訪れる。虚神(後述する天使の軍勢に駆逐された多神教の神々)を召喚する能力により、魔神の暗黒体すら滅ぼす力を持つ。名前の由来はクレイドル・オブ・フィルスのボーカルのダニ・フィルスから[要出典]。
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ダニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:08 UTC 版)
マダニ類は広くほ乳類やは虫類、鳥類を攻撃、一度噛み付くと離れない。いわゆる吸血ダニは人間や動物に取り付いて血を吸うだけではなく、細菌・ウイルス・原虫などの病原微生物を動物の体に注入して重篤な感染症を引き起こすことが多い。イエダニ・ワクモはネズミなどの血を吸い、時折ヒトの血を吸いに来る。シラミダニ・ツメダニなどは食虫性ながら偶発的に攻撃。ツツガムシは幼虫がネズミの血を吸い、偶発的にヒトを攻撃・ツツガムシ病を媒介。
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ダニ
出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 13:07 UTC 版)
名詞
翻訳
「ダニ」の例文・使い方・用例・文例
- ヒョウヒダニ
- 「やあ、ダニー。」「よう、ソニー。」
- ダニに「さん」づけするのか。面白いコだな。
- ダニーには美的センスがない。
- ジャックダニエルはテネシーのウイスキーです。
- 彼はダニエルという名で通っている.
- 犬ダニ.
- 私たちは西へ反れ始めた−ダニエル・デフォー
- 彼の勇気に対する賛辞…そして、難攻不落の意思−R.E.ダニエリソン
- ダニーの好きな名前は『ダン』である
- 腐食性の節足動物の中で生き、脊椎動物宿主の疾患を引き起こす非常に小さい桿菌(マダニ類やダニ)のグループの総称
- ダニによって感染し、家畜の病気の原因となる哺乳動物の赤血球に寄生する微小寄生虫
- クモ、ダニ、サソリ、ガガンボを含む節足動物の大きな類
- ダニ類とマダニ類
- ダニやマダニ
- マダニ類
- 背中と頭部から突き出た口部に固い盾状部を持つダニ類
- マダニ科の標準属
- 北東のダニは、今やクロアシマダニと同じくらい同じ種を認識している
- 通常ヒトを刺さないダニ
ダニと同じ種類の言葉
- >> 「ダニ」を含む用語の索引
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