生チョコ
生チョコレート
生チョコレート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 01:27 UTC 版)

生チョコレート(なまチョコレート)は、チョコレート生地に生クリームや洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出したもののこと。
概要
生チョコレートはチョコレートを生クリーム[1][2]やバター[3]、牛乳[2]などと混ぜ合わせて作られるガナッシュ(仏:Ganache)を冷やして固めたものである。現代の生チョコレートに近い菓子は、1930年代にスイスのジュネーブで生まれた。ジュネーブのチョコレート店が開発した小さなキューブ型にカットしてココアをまぶした滑らかな舌溶けのチョコは「パヴェ・ド・ジュネーブ」と命名され、現在ではジュネーブの至る所で販売されている名産チョコレート菓子である[4]。
日本においては公正取引委員会が「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において『チョコレート加工品(チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもの)のうち、クリームが全重量の10%以上であって、水分(クリームに含有されるものを含む)が全重量の10%以上となるもの』[5]を生チョコレートと定義しているが、これは日本独自の規格である[6][7]。こういった日本式生チョコレートは、1988年(昭和63年)に神奈川県平塚市の洋菓子店・シルスマリアが発売したものが発祥である[7][8]。
脚注
- ^ チョコレート・ココア辞典『ガナッシュ』 - コトバンク
- ^ a b “ショコラ百科事典 ガナッシュ ganache”. Godiva. 2020年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月23日閲覧。
- ^ Greenspan, Dorie (2006). Baking from My Home to Yours. Boston: Houghton Mifflin. pp. 483-484. ISBN 978-0-618-44336-9
- ^ Switzerland Tourismスイス政府観光局. “Pavés from Geneva”. 2014年7月19日閲覧。
- ^ “チョコレート類の表示に関する公正競争規約” (PDF). 全国公正取引協議会連合会. 2022年2月15日閲覧。:第4条 (3)
- ^ “生チョコレート”. チョコレート・ココアの用語辞典. 日本チョコレート・ココア協会. 2021年7月17日閲覧。
- ^ a b 石原亜香利 (2017年1月3日). “「生チョコ」は日本の独自規格だった 発祥は神奈川の洋菓子店”. Excite Bit. 2021年7月17日閲覧。
- ^ 南森エレナ (2018年2月2日). “生チョコレートの発祥は日本だった! 今すぐ行きたい、元祖「生チョコレート専門店」の新顔”. dressing. ぐるなび. 2022年2月14日閲覧。
生チョコレートと同じ種類の言葉
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