生チョコとは? わかりやすく解説

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生チョコ

読み方:なまちょこ
別表記:生チョコレート

チョコレート生地クリーム洋酒などが練りこまれたタイプチョコレートクリームが全重量10%以上、水分10%以上、などの規定当てまるものが生チョコと呼ばれる板チョコなどに比べて繊細であり、賞味期限短く、形も崩れやすい。形としては石畳チョコなどが一般的

生チョコレート

(生チョコ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 07:17 UTC 版)

生チョコレート

生チョコレート(なまチョコレート)は、チョコレート生地に生クリーム洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出したもののこと[1][2]

生チョコレートは日本の洋菓子店・シルスマリアオーナーシェフを務めた小林正和が1988年に考案した[2][3][4]。シルスマリアはその6年前の1982年(昭和57年)2月に開店していたが、当時は一口サイズのトリュフが40種類ほど販売されていた[3]。小林は「トリュフの中身だけを食べさせる」ことを思いつき、チョコレートや生クリームの種類、固さや粘り気を調整して「生チョコレート」の原型を完成させた[3][4]。小林は完成した生チョコレートの特許を取得せず、広く広めるためにあえてレシピを公開した[3][4]

公正取引委員会は「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において、生チョコレートを『チョコレート加工品(チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもの)のうち、クリームが全重量の10%以上であって、水分(クリームに含有されるものを含む)が全重量の10%以上となるもの』と定義している[5]

生チョコレートは日本で独自に発展・アレンジされている菓子であるため海外には普及していない[6]。チョコレートに生クリームなどを加えるという製法から「ガナッシュ:Ganache)」が近いものの、本来ガナッシュは他の菓子を作る際の材料という位置づけであり、生チョコレートは「ガナッシュをアレンジして単体で食べられるようにしたもの」と捉えることもできる[6][7]。ガナッシュを固めた菓子としてスイスジュネーブ名物の「パヴェ・ド・ジュネーブ(Pavé de Genève)」があり、日本では「生チョコレート」と呼ばれることも多い[8][9]

脚注

  1. ^ チョコレート・ココア辞典『生チョコレート』 - コトバンク
  2. ^ a b 石原亜香利 (2017年1月3日). “「生チョコ」は日本の独自規格だった 発祥は神奈川の洋菓子店”. Excite Bit. 2021年7月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 【生チョコ誕生秘話⁉】ショコラティエ小林正和さん”. NHK (2023年7月18日). 2023年12月18日閲覧。
  4. ^ a b c 生チョコの“生みの親”が飯山にショコラトリーをオープン「北信濃いいやまショコラの森 Bunzoo(ブンゾー)」@飯山市”. 長野こまち (2021年7月22日). 2023年12月18日閲覧。
  5. ^ チョコレート類の表示に関する公正競争規約” (PDF). 全国公正取引協議会連合会. 2022年2月15日閲覧。:第4条 (3)
  6. ^ a b 「生チョコ」(生チョコレート)は英語でどう言う?”. weblio英会話コラム (2017年1月23日). 2023年12月18日閲覧。
  7. ^ チョコレート・ココア辞典『ガナッシュ』 - コトバンク
  8. ^ Switzerland Tourismスイス政府観光局. “Pavés from Geneva”. 2014年7月19日閲覧。
  9. ^ 生チョコレートは材料2つでできる⁉賞味期限や保管方法、レシピも紹介 | 基礎知識 | Hello, Chocolate(ハローチョコレート)| 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.”. www.meiji.co.jp. 2024年7月25日閲覧。


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