地下ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/18 19:11 UTC 版)
地下ダム(ちかダム)とは、透水性の地層から不透水性の地層に向けて連続的な地中壁(止水壁)を造成する方法で、透水性の地層の中に水を溜める構造のダムである。これを建設すると、ダムの付近では水を利用し易くなる一方で、ダムから離れた場所には影響が出る可能性もある。
注釈
出典
- ^ a b Onder, H; M. Yilmaz (11/12 2005). “Underground Dams - A Tool of Sustainable Development and Management of Ground Resources” (pdf). European Water: 35-45 .
- ^ Yilmaz, Metin (2003年11月). “Control of Groundwater by Underground Dams” (pdf). The Middle East Technical University. 2012年5月7日閲覧。
地下ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 17:45 UTC 版)
地下水を貯水するため、地下に設ける止水壁を地下ダムという。これは、地下水の流れを土中で塞き止め、そこから汲み上げて使用する。地下に空洞を作って地底湖のように貯水をするわけではない。 例えば、海岸部においては海水が地下水へ侵入するのを防ぎ、地下水の塩水化を防止する役割を果たすものとなっている。また、内陸部の場合は、帯水層の水が分散するのを塞き止めて、地盤内の隙間に水を貯える構造のものとなる。具体的には、サンゴ礁の島々など山岳地帯の少ない離島・海岸部の地点や、内陸部では自然の止水層が多くあり人工止水壁が少なくてすむ地点などに用いられる。 世界的にはワジが多く存在するサハラ砂漠など乾燥地帯に集中する。これは日本と異なり降雨量に対して蒸発量が大きく無視できない地域においては、貯水表面が外気に曝されないため、貯水の損失を防ぐ観点から有効である。日本(日本ダム協会調べ)では主に沖縄県を中心とした島嶼部や海岸沿いの地域に集中しており、福里ダムなど14基建設されている。
※この「地下ダム」の解説は、「ダム」の解説の一部です。
「地下ダム」を含む「ダム」の記事については、「ダム」の概要を参照ください。
- 地下ダムのページへのリンク