屏東県とは? わかりやすく解説

屏東県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/11 09:00 UTC 版)

中華民国 > 台湾省 > 屏東県
台湾省 屏東県
別称: 台湾尾
時計回りに上から: 鵝鑾鼻の夕景、東港東隆宮中国語版進徳大橋中国語版恒春鎮城城壁、佳楽水中国語版海岸、万金聖母聖殿琉球郷の白砂港
県政府位置
地理
位置 北緯22°40'
東経120°29'
面積: 2775.6003 km²
各種表記
繁体字: 屏東
日本語読み: へいとう
拼音: Píngdōng
ウェード式: P'ing²-tung¹
注音符号: ㄆㄧㄥˊㄉㄨㄥ
片仮名転写: ピンドン
台湾語: Pîn-tong
客家語: Phìn-tûng
パイワン語: Qakav
行政
屏東県旗
屏東県章
屏東県旗
屏東県徽
行政区分:
上位行政区画: 台湾省
下位行政区画: 1329
屏東県長: 周春米
公式サイト: 屏東県政府
情報
総人口: 789,239[1] 人(2024年12月)
世帯数: 303,781[1] 戸(2024年12月)
郵便番号: 900~947
市外局番: 08
屏東県の木: ヤシ
屏東県の花: ブーゲンビリア
屏東県の鳥: アカモズ
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屏東県(ピンドン/へいとう-けん)は台湾省南部の。台湾本島最南端の岬である鵝鑾鼻(がらんぴ、オールアンビー)を域内に有す。県政府(日本の県庁に相当)所在地は屏東市

地理

恒春半島の衛星写真

屏東県の面積は約2,775平方キロメートルで、台湾第5位である。東は中央山脈により台東県と隔てられ、北から西にかけては高屏渓高雄市との境になっている。南端の鵝鑾鼻を境に南西は台湾海峡南シナ海)、南東は太平洋フィリピン海)に接し、南はバシー海峡ルソン海峡)となっている[2]

県の平野部全体が熱帯モンスーン気候(Am)に属し、年間を通して温暖である。山間部の一部は温帯夏雨気候(Cwa、Cwb)で、標高が高い地域は夏季の気温も低くなる。屏東平原の年間平均気温は約25℃、年間降水量は約2,000mmで、5月から10月にかけて大雨や台風が頻発する。

屏東県の西部は平坦な屏東平原で、農業が盛んな人口密集地帯となっている。平原の東側には中央山脈南部の高い山が広がり、その中でも3,092mの北大武山は中央山脈南部と県の最高峰で、台湾原住民であるパイワン族の信仰にもなってきた。

県南部に位置する恒春半島は中央山脈から伸びており、国立公園墾丁国家公園を有することから、観光地としても有名である。鵝鑾鼻は、県だけでなく台湾島最南端ともなっている。さらにその南方約15kmに位置する七星岩中国語版は、付属島嶼を合わせた台湾の最南端となっている。

恒春半島には特有の「落山風中国語版」と呼ばれる現象があり、中央山脈を避けるように流れてきた北東からの季節風が、比較的標高の低い恒春半島の山を越えることで、山から海に向けて吹く強い下降風が生み出されるというものである。

行政地区

区分 名称
1 屏東市
3 潮州鎮 | 東港鎮 | 恒春鎮
29

万丹郷 | 長治郷 | 麟洛郷 | 九如郷 | 里港郷
塩埔郷 | 高樹郷 | 万巒郷 | 内埔郷 | 竹田郷
新埤郷 | 枋寮郷 | 新園郷 | 崁頂郷 | 林辺郷
南州郷 | 佳冬郷 | 琉球郷 | 車城郷 | 満州郷
枋山郷 | 霧台郷 | 瑪家郷 | 泰武郷 | 来義郷
春日郷 | 獅子郷 | 牡丹郷 | 三地門郷

歴史

鄭氏政権時代、屏東は阿猴社と称され、万年県の管轄下に置かれていた。鄭成功は屯田政策を推進し、瑯嶠(現在の恒春)に集落を形成した。

清朝統治時代、阿猴は鳳山県の管轄となった。清末になると日本の台湾出兵を受け、清朝でも台湾の海防を重視するようになり、沈葆楨を瑯に派遣し、海防政策の具体化を推進した。そのため、海運の重要拠点となる台湾最南端に恒春県を設置した。現在の県北は鳳山県、県南は恒春県によって統治されることになった。

日本統治時代、屏東県は台南県に統合され、鳳山、恒春支庁が設置された。その後、1897年に鳳山県が設置され、1899年に再び台南県管轄下に復帰、1901年に恒春県が設置されるなど、行政区分の変更が続いた。

日本統治時代1901年11月11日、台湾全土に20庁が設置され、現在の屏東県北部には阿猴庁、南部には恒春庁が設置された[3]1905年、阿猴庁が阿緱庁へ改称された。

1909年10月25日、20庁制が12庁制に改制されるに伴い恒春庁が阿緱庁に編入された。なお、現在の高雄市北部に存在した蕃薯藔庁も編入している。

1920年10月1日、台湾地方制度改制により高雄州の管轄となった。現在の屏東県地域には屏東郡東港郡潮州郡恒春郡の4郡が設置された。1933年、屏東郡屏東街が屏東市に昇格した。

戦後には、州が県へ改制されるため、高雄県となった。

1950年10月1日、高雄県から分立し屏東県となった。

人口

人口推移
人口 ±%
1950 465,956 —    
1955 552,702 +18.6%
1960 645,400 +16.8%
1965 744,111 +15.3%
1970 828,761 +11.4%
1975 857,089 +3.4%
1980 888,270 +3.6%
1985 901,981 +1.5%
1990 893,282 −1.0%
1995 911,843 +2.1%
2000 907,590 −0.5%
2005 898,300 −1.0%
2010 873,509 −2.8%
2015 841,253 −3.7%
2020 812,658 −3.4%
2024 789,239 −2.9%
出典:中華民國內政部戶政司- 人口統計資料”. 内政部. 2025年8月31日閲覧。

1940年の日本統治時代に実施された国勢調査によると、高雄州のうち現在の屏東県の範囲にあたる屏東郡東港郡潮州郡恒春郡を合わせた人口は365,786人だった[4]

終戦後は人口が急速に増加し、1997年に913,746人を記録しピークを迎えたが、その後は減少を続けている。

2024年12月末の人口調査によると、屏東県の人口は789,239人で、台湾の県の中では彰化県に次ぎ2番目に人口が多い[5]

県内の各郷鎮市では屏東市の人口が最も多く192,657人で、県の約4分の1の人口が集中している。次いで潮州鎮の53,575人、内埔郷の52,646人、万丹郷の48,946人、東港鎮の45,936人となっている[6]

政治

行政

県長

1997年以降、全ての県長が民主進歩党所属である。

現職の県長は民主進歩党の周春米

歴代県長

対外関係

姉妹自治体・提携自治体

教育

大学

国立

その他の教育

交通

空港

鉄道

台湾鉄路管理局(台鉄)

道路

高速道路

国道

観光地

観光スポット

文化・名物

特産品

著名な出身者

脚注

  1. ^ a b 中華民國內政部戶政司 (2018年5月1日). “中華民國 內政部戶政司 全球資訊網”. 中華民國內政部戶政司. 2025年8月31日閲覧。
  2. ^ 屏東縣政府全球資訊網-根尋屏東” (中国語). 屏東縣政府全球資訊網. 屏東県政府. 2025年8月31日閲覧。
  3. ^ 恒春庁. “恆春廳廳令第九號 街庄長管轄區域改正ノ件”. 2025年8月31日閲覧。
  4. ^ 『臺灣第七次人口普查結果表』台湾省政府主計処、1953年。 
  5. ^ 中華民國內政部戶政司- 人口統計資料”. 内政部. 2025年8月31日閲覧。
  6. ^ 民政處 -屏東縣人口統計” (中国語). www.pthg.gov.tw (2015年4月1日). 2025年8月31日閲覧。

注釈

出典


関連項目

外部リンク

座標: 北緯22度40分31.78秒 東経120度29分29.09秒 / 北緯22.6754944度 東経120.4914139度 / 22.6754944; 120.4914139


屏東県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 16:07 UTC 版)

八八水害」の記事における「屏東県」の解説

屏東県は最も深刻な被害受けた地域一つであった県内流れ林辺渓堤防決壊し林辺郷および佳冬郷の広い範囲わたって浸水した佳冬郷一部では、2階建ての建物の高さまで浸水した崁頂郷東港鎮新園郷南州郷および新埤郷でも多く地区浸かり北部高樹郷では荖濃渓の堤防100メートルわたって破壊され、広い地域浸水した山間部では、霧台郷に至る省道台24線途中の伊拉寸断され、郷全体孤立する事態となった経済部水利署の統計によれば、この水害記録され最大時間降水量万巒郷1時間135mmで、2日間の累積雨量最高記録三地門郷の2,500mmあまりであった。しかし、これらは標高の高い地域であったため、浸水被害下流沿岸部低地部発生した交通機関では、台鉄屏東線大きな打撃があり、当初見込みでは復旧まで約6ヶ月要するとされ、全線復旧したのは同年12月であった中でも林辺駅構内レール全て土砂埋まってしまい、プラットホームをつなぐ地下道水没するほどであった

※この「屏東県」の解説は、「八八水害」の解説の一部です。
「屏東県」を含む「八八水害」の記事については、「八八水害」の概要を参照ください。

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