琉球列島高等弁務官とは? わかりやすく解説

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琉球列島高等弁務官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 15:00 UTC 版)

琉球列島高等弁務官の紋章

琉球列島高等弁務官(りゅうきゅうれっとうこうとうべんむかん、:High Commissioner of the Ryukyu Islands)は、琉球列島米国民政府に置かれた高等弁務官

概要

1957年(昭和32年)6月5日アイゼンハワー大統領は大統領行政命令10713号「琉球列島の管理に関する行政命令」を発令[1]。この行政命令によって民政副長官制から高等弁務官制に移行し、琉球列島米国民政府(USCAR)に高等弁務官府が置かれた[1]

1972年5月15日に沖縄が日本に復帰(沖縄返還)したことにより廃止[1]。15年間に6人の高等弁務官が就任した[1]

高等弁務官はアメリカ合衆国大統領の承認を得て、国防長官が現役アメリカ陸軍将官から任命した(全6代が偶然、中将だった)。 高等弁務官の権限は強大で、しばしば琉球政府の施策に介入したが、逆にそれが沖縄住民の反発を買い、復帰運動は激化していった。

職務権限

歴代高等弁務官

氏名 写真 在任期間 出身地
1 ジェームス・E・ムーア陸軍中将
James Edward Moore
1957年7月4日 -
1958年4月30日
マサチューセッツ州
ニューベットフォード
2 ドナルド・P・ブース陸軍中将
Donald Prentice Booth
1958年5月1日 -
1961年2月12日
ニューヨーク州
オールバニ
3 ポール・W・キャラウェイ陸軍中将
Paul Wyatt Caraway
1961年2月16日 -
1964年7月31日
アーカンソー州
ジョンスボロー
4 アルバート・ワトソン2世陸軍中将
Albert Watson II
1964年8月1日 -
1966年10月31日
イリノイ州
マウントバーノン英語版
5 フェルディナンド・T・アンガー陸軍中将
Ferdinand Thomas Unger
1966年11月2日 -
1969年1月18日
ペンシルベニア州
ピッツバーグ
6 ジェームス・B・ランパート陸軍中将
James Benjamin Lampert
1969年1月28日 -
1972年5月14日
ワシントンD.C.

脚注

参考文献

  • 照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年~昭和59年』照屋栄一、1984年
  • 大田昌秀『沖縄の帝王 高等弁務官』1984年、久米書房/1996年、朝日文庫

関連項目

外部リンク


琉球列島高等弁務官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 14:32 UTC 版)

アルバート・ワトソン2世」の記事における「琉球列島高等弁務官」の解説

ワトソン1964年8月1日に琉球列島高等弁務官に就任した。しかし国務省は元々チャールズ・H・ボーンスティール3世任命するつもりであったが、彼の視力低下した為、高等弁務官職務全うできない判断した国務省代わりにワトソン申し出た1965年8月ワトソン当時日本の内閣総理大臣佐藤栄作出迎え日本の首相会談行った最初高等弁務官となったワトソンまた、沖縄前任者キャラウェイよりも遥かに大幅な援助を行うことを日本認めた。彼はアメリカ軍琉球立法院との良好な関係を築き上げよう試みた自治権拡大日本との関係を強化行い琉球諸島住民に対して柔和な態度臨んだしかしながら、彼はアメリカ掌握している沖縄施政権放棄するのを拒否したが、その背景としてこの頃アメリカ軍隊の機動力低下し始め国家安全保障を脅かす危険性懸念した考えられる好調なスタート切ったにも関わらず前任者引き続きワトソン当時駐日アメリカ合衆国大使務めたエドウィン・O・ライシャワーとの関係が悪化したままであった協定破棄と重要情報知りえる中から追放され理由で、二人とも互い告訴したワトソンは2個目の殊勲章を、任期終了迎える頃に受章した

※この「琉球列島高等弁務官」の解説は、「アルバート・ワトソン2世」の解説の一部です。
「琉球列島高等弁務官」を含む「アルバート・ワトソン2世」の記事については、「アルバート・ワトソン2世」の概要を参照ください。

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