メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級とは? わかりやすく解説

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メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/09 18:35 UTC 版)

メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級(メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニクしんどかいきゅう、: Medvedev-Sponheuer-Karnik scale)とは、ある地点における地震の程度を表現する指標。MSK震度階級と略されることが多い。1964年[1]に成立し、ロシアなどのCIS諸国や、東欧諸国イスラエルインドなどで使用されている。

震度階級表

ローマ数字のIからXIIの12段階に分けられる[2]

震度階級 揺れによる影響 加速度
I 無感 人体感覚の限界以下。地震計のみに検知。 12gal以下
II ほとんど感じない 高い建物の上層階におり、静止している人が揺れを感じる。
III 一部の人にわかる 室内で少数の人間に感知される。
IV 大部分の人にわかる 室内の大部分の人に、野外の少数の人に感知される。容器の液体がかすかに震える。怖がる人はいない。
V 目を覚ます 室内のすべての人に、野外の多くの人に感知される。眠っている人の多くは目を覚ます。不安定な物体は転倒したり移動することがある。 12 - 25gal
VI 恐怖 室内でも野外でもほぼすべての人に感知される。少数の人は平衡を失う。少数例として本棚から本が滑り落ちる。 25 - 50gal
VII 一部の建物に被害 多くの人は立っていることが難しい。自動車を運転している人にも感知される。水面に波が生ずる。 50 - 100gal
VIII 一部の建物に破壊 恐怖と恐慌。重い家具が動き、一部は転倒する。墓石は転倒し、石壁は崩れる。地面に数cm幅のひびがはいる。 100 - 200gal
IX 建物一般に被害 一般に恐慌状態。家具に相当の被害。一部の鉄道レールが曲がり、道路に被害。 200 - 400gal
X 建物一般に破壊 ダムや堤防にも致命的な被害。アスファルトの道路が波打つ。 400 - 800gal
XI 大災害 頑丈な構造物に重大な被害。道路は役に立たなくなる。埋設管は破壊される。多くの地すべりや山崩れが起こる。 800gal以上
XII 景色が変わる 地上・地下すべての構造物が大被害を受けるか破壊される。地表面は全く変わる。

MSK震度階級と気象庁震度階級の比較

1967年から1970年に、日本の106の気象官署でMSK震度階級と気象庁震度階級の同時観測が行われた。その観測結果から気象庁震度階級は低震度に適し、MSK震度階級は高震度に適していることが分かった。この研究において、気象庁震度階級の震度JをMSK震度階級の震度Mになおす式は、Jが3までの低震度のときはM=1.5J+1.5、高震度のときはM=1.5J+0.75と求められた[3]

脚注

  1. ^ 資料によっては1963年とも。
  2. ^ 震度の歴史と求め方[リンク切れ]を参考に作成。
  3. ^ 広野卓蔵、佐藤馨「MSK震度と気象庁震度の比較」(PDF)『気象研究所研究報告』第22巻、気象庁気象研究所、1971年、177-193頁、 オリジナルの2013年3月20日時点におけるアーカイブ。 

関連項目


メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 20:37 UTC 版)

震度」の記事における「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」の解説

メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級は、ヨーロッパで日本の気象庁震度階級とも修正メルカリ震度階級とも異な別のものを使用している国があり、国際間の情報交換都合悪かったことから、国際的に統一した震度階級として提案されたIからXII12階からなる階級表である。1964年会議議題となった結局見送りとなり国際的な統一とはならなかった。CIS諸国東欧諸国イスラエルインドなどで使われている。

※この「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」の解説は、「震度」の解説の一部です。
「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」を含む「震度」の記事については、「震度」の概要を参照ください。

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