かせい‐こうしょう〔クワセイクワウシヤウ〕【火成鉱床】
火成鉱床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 16:39 UTC 版)
地殻変動によって生じた金属鉱床などと同じ無機質のリン鉱石鉱床で、ロシアのコラ半島に大規模なものが存在する。
※この「火成鉱床」の解説は、「リン鉱石」の解説の一部です。
「火成鉱床」を含む「リン鉱石」の記事については、「リン鉱石」の概要を参照ください。
火成鉱床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 08:54 UTC 版)
火成鉱床は地下深くで液体のマグマがゆっくり冷却固化する際に、凝固温度や比重の異なる各種鉱物がマグマ中で順次晶出・分離しマグマ中を沈降/浮上しながら各成分が濃集したもの。上記の理由により、火成鉱床は深成岩中に限られる。すなわち火山の噴出物などは急冷されるため有用成分の濃集は起こりえないことから、一般には鉱石にはならない。火成鉱床の元となる火成岩については、その成分や外見の違いによって分類がなされている。外見の違いは石英や長石のような鉄やマグネシウムを含まない無色鉱物と、これらの金属を多く含むかんらん石や輝石の存在比率に影響される。そのため火成岩は一般的に岩石中の有色鉱物の体積によって分類され、有色鉱物の占める堆積が全体の20%以下のものを花崗岩、20から40%に相当するものを閃緑岩、40から70%のものを斑れい岩、70%以上のものを橄欖岩と呼ぶ。鉱物学ではマグネシウムや鉄を多く含む有色鉱物をマフィック(mafic)鉱物、含まない無色鉱物をフェルシック(felsic)鉱物と呼び、花崗岩をフェルシック火成岩、斑れい岩をマフィック火成岩と称する。これらの岩石種と、採取される有用元素の間には明確な相関関係がある。 マフィック火成岩(斑れい岩)ないし超マフィック火成岩(橄欖岩)に関連する鉱床ニッケル、クロム、白金族、鉄 フェルシック火成岩(花崗岩)から中間火成岩(閃緑岩)に関連する鉱床チタン フェルシック火成岩(花崗岩)のうち、特にナトリウムやカリウム成分の富んだ岩石に関連する鉱床希土類元素 これらの火成岩や鉱床の種類は、母体となったマグマの性質に大きく依存している。現在 花崗岩質のマグマは、日本を含む島弧などの沈み込み帯や大陸内部で生成されることが多いが、マフィックないし超マフィック火成岩はその成分がマントルの成分に比較的近く、中央海嶺やホットスポットなどの火山島に多く見られる。しかし先カンブリア時代においてはマフィックなマグマが大陸地殻へ貫入してできた鉱床が見られる。 火成鉱床の代表的な金属鉱床として下記3種類があげられる ニッケル・クロム鉱床 ペグマタイト鉱床 カーボナタイト鉱床
※この「火成鉱床」の解説は、「鉱床学」の解説の一部です。
「火成鉱床」を含む「鉱床学」の記事については、「鉱床学」の概要を参照ください。
火成鉱床と同じ種類の言葉
- 火成鉱床のページへのリンク