片麻岩とは? わかりやすく解説

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へんま‐がん【片麻岩】

読み方:へんまがん

変成岩の一。広域変成作用でできた、粗い縞(しま)状構造をもつ岩石鉱物組成花崗岩(かこうがん)に似たもの多く石英長石雲母角閃石などからなる


片麻岩(gneiss)

変成岩一種長石石英雲母などからなり柘榴石十字石、などの動力変成鉱物含んでいる。

化学成分花崗岩に近いが外観では彎曲した縞が多い。片麻構造著しく発達したもの、あるいは有色鉱物多量に含むものは扁平になりやすく砕石として好ましくない

片麻岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/23 06:21 UTC 版)

片麻岩(へんまがん、英語: gneiss[注釈 1])とは、変成岩の中で、片麻状組織を持つ岩石の総称である。

変成前の岩石

片麻岩。濃色の部分と薄色の部分が層状に重なった片麻状組織が、ハッキリと見て取れる。

片麻岩は、鉱物や元素組成による分類ではなく、変成作用を受けた条件によって分類される。したがって、変成前の岩石が全く同じ変成岩であっても、変成時の条件によって、片麻岩となる場合もあれば、別の変成岩にもなり得る。さらに、片麻岩の変成前の岩も、1種類ではない。つまり、地球上には多種多様な片麻岩が存在する。

ただ、石英長石雲母などを主成分とする片麻岩が多い。

変成の条件

結晶片岩(片岩)とでき方は同じだが、変成時の条件が比較的低温で、変成があまり進まなかった物を結晶片岩と呼ぶ。これに対して、変成時の条件が比較的高温で、変成が進んだ物を片麻岩と呼ぶ。ただし、あまりにも高温の作用を受けた場合は、片岩になる場合もある。

また、変成前の岩石の組成によっては、それほど高温でなくても片麻岩になる場合もある。

注釈

  1. ^ 英語の「gneiss」の「g」は発音しないため「ナイス」に近い発音である。

参考文献

  • 都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、ISBN 4-320-00205-9

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