なんこつ‐ぎょるい【軟骨魚類】
軟骨魚綱
英訳・(英)同義/類義語:chondrichthyes, cartilaginous fish
動物の分類で、脊索動物門脊椎動物亜門に属する綱で、サメ類、エイ類が含まれる。
軟骨魚綱
軟骨魚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
軟骨魚類にはいわゆるサメ・エイおよびギンザメの仲間が所属し、底生性の深海魚が多く含まれる。 ギンザメ目 Chimaeriformes 約30種のすべてが深海の底部で生活する。強靭な顎を持ち、貝類・甲殻類など硬い殻を持つ埋在動物を捕食する。ゾウギンザメ科 Callorhinchidae テングギンザメ科 Rhinochimaeridae ギンザメ科 Chimaeridae - ギンザメ ネズミザメ目 Lamniformes 表層から深海にかけて広い生活範囲を持つ種類が多く、純粋な深海性魚類は少ない。ミツクリザメ科 Mitsukurinidae - ミツクリザメ メガマウス科 Megachasmidae - メガマウス メジロザメ目 Carcharhiniformes サメ類として最大のグループであり、多くは浅海で生活しているが、トラザメ科の一部の属(ヘラザメ属・ナヌカザメ属・ナガサキトラザメ属・ヤモリザメ属)に深海魚が含まれる。多くは大陸棚で暮らす底生魚で、ほとんど泳がない。トラザメ科 Scyliorhinidae カグラザメ目 Hexanchiformes 含まれる5種すべてが中深層の海底付近に住む深海魚。ラブカ科 Chlamydoselachidae - ラブカ カグラザメ科 Hexanchidae - カグラザメ キクザメ目 Echinorhiniformes 以前はツノザメ目に含まれていたグループ。所属する2種はいずれも底生性深海魚。キクザメ科 Echinorhinidae ツノザメ目 Squaliformes 約100種の大半が深海底生性。アイザメ科には6,000メートル以深からの採取記録もあるが、その信頼性は疑問視されている。ツノザメ科 Squalidae - アブラツノザメ アイザメ科 Centrophoridae カラスザメ科 Etmopteridae - フジクジラ オロシザメ科 Oxynotidae - オロシザメ ヨロイザメ科 Dalatiidae - ダルマザメ オンデンザメ科 Somniosidae - オンデンザメ トビエイ目 Myliobatiformes 多くは大陸棚から大陸斜面にかけて住む底生魚で、分布範囲は浅海から深海まで多岐にわたる。ムツエラエイ科 Hexatrygonidae ウスエイ科 Plesiobatidae
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軟骨魚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 02:51 UTC 版)
軟骨魚類(サメなど)の免疫グロブリン新抗原受容体(IgNAR)は、重鎖抗体である。IgNARは、他の抗体とは構造面で大きな相違がある。これは、1本の鎖に通常の3つではなく5つの定常ドメイン(CH)があり、珍しい位置にいくつかのジスルフィド結合があり、相補性決定領域3(CDR3)は他の抗体の軽鎖と結合する部位を覆う延長ループを形成している。これらの違いは、軟骨魚類の系統発生的な年代とあいまって、IgNARは哺乳類の免疫グロブリンよりも原始的な抗原結合タンパク質に近い可能性があるという仮説につながった。この仮説を検証するためには、無顎魚類のヤツメウナギやヌタウナギのように、系統発生的にさらに古い脊椎動物からIgNARまたは同様の抗体を発見する必要がある。無脊椎動物には抗体は全くない。 サメ(およびおそらく他の軟骨魚類も)には、免疫グロブリンM(IgM)と免疫グロブリンW(IgW)があり、どちらも2本の重鎖と2本の軽鎖を持つ種類である。
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軟骨魚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:32 UTC 版)
軟骨魚類は軟骨魚綱と呼ばれる魚の分類階級である。彼らは骨ではなく軟骨で作られた骨格を持っている。この綱には、サメ、エイ、ギンザメ属が含まれる。サメの鰭骨格は細長く、頭髪や羽毛の角質ケラチンに似た弾性タンパク質繊維組織の角質鰭条と呼ばれる柔らかくて分節していない条で支えられている。 真皮要素を含まない胸帯と腰帯は当初つながっていなかった。後期の形態で、鰭の各ペアは肩甲烏口骨と恥骨坐骨の筋が発達した際に中央で腹側につながった。エイでは、胸鰭が頭部とつながっていて非常に柔軟である。 大部分のサメに見られる主な特徴の1つが、移動を補助する歪尾である。大半のサメは8つの鰭を持っている。サメは、尾で最初に決めた方向を鰭では転換できないので、自身のすぐ正面にある物体からは遠のくように漂うことしかできない(そのまま正面の物体に噛みつくこともあるが)。 大半の魚もそうだが、サメの尾は推力を提供しており、尾の形状に応じた速度と加速がつけられる。尾鰭の形状はサメの種類によって大きく異なるが、これは別々の環境で進化したためである。サメは一般的に背側の上葉が腹側の下葉よりも顕著に大きい歪尾になっている。これはサメの脊椎骨が背側の上葉に伸びており、筋肉が付随する表面積もそちらが大きくなるためである。このことが浮力に乏しい軟骨魚の中ではより効率的な移動を可能にしている。対照的に、大部分の硬骨魚は正尾である。 イタチザメには大きな上葉があり、ゆっくりと巡航したり、急激に速度を上げたりすることができる。イタチザメは様々な食餌を得ようと狩りをする際に水中で簡単にひねったり旋回できる必要があるためである。一方、サバやニシンなど群れをなす魚を狩るニシネズミザメには大きな下葉があり、速く泳ぐ獲物とペースを合わせるのに役立っている。尾はこれ以外でサメがより直接的に獲物を捕まえる補助をしており、オナガザメなどは強力で細長い上葉を使って魚やイカを気絶させる。
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