ギンザメとは? わかりやすく解説

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ぎん‐ざめ【銀×鮫】

読み方:ぎんざめ

ギンザメ目ギンザメ科の海水魚全長約1メートル。頭は大きく尾びれ細長くて先が糸状伸びるえらあな一対体色銀白色で、体側に2本の褐色線が走る。雄には胸びれ付近に交尾用のかぎ状突起がある。体内受精された卵を産む北海道から東シナ海深海底生息かまぼこ原料ぎんぶか


ギンザメ

学名Chimaera phantasma 英名:Ghost shark
地方名ウサギウサギザメ 
脊椎動物門軟骨魚綱ギンザメ目−ギンザメ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
著作権仲谷 一宏

特徴
尾びれ糸状延長し、尻びれを持つ。尾びれ下葉と尻びれの間には欠刻がある。一背びれが高い。大きな胸びれ下位にある。雄は腹びれ後方交尾器付いていて、前額部と各腹びれ前方に小棘のある軟骨突起持ち交尾の際に雌を捕らえるのに役立つ。雄は雌の体に巻き付く卵生で、卵は褐色角質卵殻包まれ生まれる。産卵期東シナ海周辺では10月〜翌7月推測されているが、不明な点が多い。 100500mほどの深海にすみ、小動物食べる。底曳網漁獲され下等な練り製品原料みりん干しになる。

分布:北海道以南太平洋及び東シナ海 大きさ:1m
漁法:底曳網 食べ方:練り製品みりん干し

剱頭

読み方:ギンザメ(ginzame)

ギンザメ科の海水魚

学名 Chimaera phantasma


銀鮫

読み方:ギンザメ(ginzame)

ギンザメ科の海水魚

学名 Chimaera phantasma


ギンザメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/22 20:49 UTC 版)

ギンザメ
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: ギンザメ目 Chimaeriformes
: ギンザメ科 Chimaeridae
: ギンザメ属 Chimaera
: ギンザメ C. phantasma
学名
Chimaera phantasma
Jordan & Snyder, 1900[1]
英名
Silver chimaera[1]

ギンザメ(銀鮫、Chimaera phantasma)は、ギンザメ目ギンザメ科に属する魚類。ギンブカとも呼ばれる。

分布

太平洋北西部[1]。ロシア・日本近海からフィリピン・ボルネオ島近海にかけて[1]。ニューカレドニアでも記録がある[1]

特徴

属名Chimaeraギリシア神話に登場する怪物キマイラキメラ)に由来し、独特の姿形から名付けられたものである。種名phantasmaは、「幽霊」「幻影」といった意味。英語では"Rat fish"、"Rabbit fish"などの名称もあるがこれらはギンザメ類全般に対して用いられる名称であり本種のみに言及する場合は"Silver chimaera"の名称を用いることが望ましい。

全長1.1メートル[1]。体色は銀白色。サメエイなどの板鰓類と異なる点は、鰓孔(外鰓孔)を一対しかもたないことである。大きな胸鰭をもち、海底付近を上下に羽ばたくようにして遊泳する。背鰭前縁に1本の毒腺のある棘をもつ。刺されると痛むが、人に対する毒性は弱い。歯は癒合し、硬いものをすり潰すのに適している。餌は底性の甲殻類である。

卵生。雄の頭部には鈎状の突起があり、交尾時に雌を押さえ付けるのに用いられる。

人間との関係

漁業による混獲により、生息数が減少していると考えられている[1]

情報不足(DD)環境省レッドリスト[2]

底引き網などにかかることがあり、九州地方ではギンブカの名前でスーパーなどに並び、フカの湯引きといった料理に使われるほか[3]かまぼこや練り製品の材料になる。

定置網や刺し網などで生きたまま漁獲されることもあるため、2019年2月15日に長崎ペンギン水族館で2匹の展示など、まれに水族館に展示されることもある[4]。しかし、長期飼育は難しく鴨川シーワールドの例では2006年鴨川沖の定置網で採集した個体を315日間飼育したものが最長記録である。また同館では2019年2月8日に捕らえたギンザメの展示を2019年3月から開始している[5]

背鰭にある棘は大きく、毒をもつので取り扱いには注意を要する。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h Finucci, B., Semba, Y., Yamaguchi, A. & Tanaka, S. 2020. Chimaera phantasma. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T60187A68617625. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-2.RLTS.T60187A68617625.en. Downloaded on 07 August 2020.
  2. ^ 環境省版海洋生物レッドリストの公表について 【魚類】 海洋生物レッドリスト(2017)環境省・2020年8月7日に利用)
  3. ^ 佐藤孝子 『深海生物大辞典』成美堂出版、2015年、28頁頁。ISBN 978-4-415-31873-8 
  4. ^ 深海魚ギンザメ2匹捕獲 ペンギン水族館で展示” (2019年2月16日). 2019年3月11日閲覧。
  5. ^ 鴨川シーワールド〈長期の飼育が難しい深海魚、ギンザメの展示を開始〉” (2019年3月11日). 2019年3月11日閲覧。

関連項目


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