獄落署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/02 14:51 UTC 版)
縁間 阿鬼羅(えんま アキラ) 父が鬼である半人半妖。14歳の中学2年生。階級は巡査。 世にも珍しい中学生警察官だが、仕事は妖怪を取り締まること。しかし、検挙率はワースト1である。小学校の頃は、妖怪が見えたということでいじめられていた。運動は苦手だが、鬼の体を利用しハネトたちのサポートで人間のレベルを超えた動きを発揮する(鬼の体でなければついていけない)。勉強も苦手。特に恋愛に対して鈍感である。好みは胸が小さめの女の子。エロ本を机の引き出しに2重底にして隠していたが、母にばれて封印される。 後述のマキノ曰く、[[毛は生えてない>パイパン]]らしい。 カナボウは額から生えており、形状は父と同じく太刀。バンダナを外すと髪が黒から白に変わる。半人半妖であるためカナボウの妖気に耐えられず、虎の封皮のバンダナで手を守らなければ触れることができない。そのため常に片手持ちで、威力の高い両手持ちをすると、鬼の力が暴走してしまう。黄泉の一揆衆との戦闘に備え、カナボウの両手持ちの特訓を行った。履奇(バキ) 上履きの九十九神。アキラは小学校のころから履いている。いじめられていた時はアキラが上履きを隠されたため本気で焦っていた。普段は運動神経の低いアキラも、履奇のサポートで時速100キロで走ることができ、ジャンプ力も3倍になる。また、アキラが高所から飛び降りた時はショックを吸収する。酷使すると愚痴を言いながらくだらないギャグを言う。 ハネト カラスの妖怪。アキラのパートナー。普段は学ランに化けているが最大で30羽ぐらいまで分身できる。人探しなどのほかに、戦闘時には楯や目くらましの役割を果たし、アキラが落下するときはその速度を落とすことができる。 遊 麗(ユウ レイ) 幽霊。享年16。階級は巡査長。 アキラの先輩で、アキラの面倒見役をしている。主な仕事は通信や事務。照れ屋で、アキラに褒められると口調が東北方言の訛りになる。東北地方で起こった一家惨殺事件の被害者で地縛霊となり、地縛回廊をさまよい苦しんでいるところをキヨシロウに救われ悪霊部分を封じてもらい、獄落署の警察官としての仕事を与えてもらった。自分と家族を殺した雷獣を追う。富士山での雷獣戦にて阿鬼羅達が窮地に陥り、自身を犠牲にして慈愛の光を放ち雷獣を消滅させるが、肉体が灰となり死亡。最終回で閻魔大王からの命により再び肉体を与えてもらい、阿鬼羅のパートナーに復帰する。 普段は小回りが利き、気配も消せる「幽霊モード」(通称「ちびっこモード」)だが、必要に応じて遠野霊術を使い人間バージョンに変化できる。この状態では3年A組に在籍している。 霊体であるため、霊力値が絶望的に低く攻撃力が低い。悪霊化すると、自爆回廊を展開できるほどの強大な力と強い怨念を持った状態になり、この状態では獄落署の警部クラスでも歯が立たない。かつて、岩手県の村を2、3壊滅させた遠野地方史上最大最悪の災いをもたらした。 霊力を向上させるため、陽子の修行を受けていたが関西獄落署へ向かうアキラたちと衝突したコウを止めるために交戦、悪霊化し、地縛回廊を再び展開するが、アキラによって救い出され、以前よりパワーアップする。 「遊麗」の名は死後自称している名前であり、生前の名前は「麗子」。岩手では有名なお金持ちのお嬢様だった。遠野霊術(とおのりょうじゅつ) 遠野地方に伝わる石の神・三ツ石様を召喚する術。日本に108ある人操霊術の中でも5本の指に入る戦闘霊術。南無犯魔阿(なむはんまあ) 「南無阿弥陀仏」の札が大量にはられたハンマーを振るう。 窮舞(キューブ) 札が張られた多くの岩を飛ばして攻撃するとっておきの技。複数個を飛ばす『窮舞・乱』という技もある。 地縛回廊(じばくかいろう) レイによって作り出される亜空間。内部に入った者の不安や悩みに付け込み幻覚や幻聴で惑わせ、消耗させてから取り込む。中心部にある結界はすべてを拒絶するが、この部分を破壊されると外の結界ごと消滅する。 雪無(セツナ) 雪女。階級は警部補。 獄落署でトップの検挙率を誇る。雪女なのに寒さが苦手で、好物はホットコーヒーや鍋料理。その性質のため、母親や姉から捨てられたところをキヨシロウに助けられ、獄落署に入った。気分が落ち込むと体温が急激に下がる傾向がある。普段は色黒だが、本気を出すと肌が真っ白になる(羅刹氷衣)。体を温めることであり余る力を封じ込めているが、本気になれば夏の浜辺をも凍りつかせられる。 コウに敗れたため有給をとってハワイに修行に向かい、黄泉の一揆衆の富士山侵攻直前に帰国しアヤカと共にレイの地縛回廊の中へ向かう。その後富士山の決戦にて水雪と戦い、呪術のダメージを肩代わりし戦線離脱。獄楽署医療班の力で復活する。大雪斬(だいせつざん) 大量の氷の刃で攻撃する。ハワイでの修行で身につけた技。 博(ヒロシ) ぬらりひょん。獄落署署長。階級は警視正。 妖怪知恵袋の異名を持ち大きな頭に膨大な情報が蓄えられている。獄落署全体を把握し、指揮を執っている。しかし、最近物忘れが激しく、飯を食べたかどうかなどを忘れてしまう。部下思いである。 花子さん 階級は巡査部長。 妖怪の間では「かい撫で」という便所神が少女の怨念を受けて変化したものと言われているらしい。元・神であるため他の怪談妖怪とは比べ物にならない力を持つ。学校、特にそのトイレでは無敵の力を持つ。 子供たちに自分の存在が忘れられ10年以上呼び出してもらえなかったため、子供を毎日殺すという内容の脅迫状を獄落署に送った。ケイコがブログに「トイレの花子さん」の話題を載せたことで、日本中から呼び出しがかかるようになった。 子供たちのブームが去ったので獄落署に入った。エリート妖怪なので試験は免除された。妖怪を手あたり次第逮捕していたが、アキラの考えを知り強引な逮捕をやめた。 鱗(リン) 人魚。獄落署海上保安課の巡査。レイの同期。 変化するときに邪魔になるためパンツをはいていない。そのためノーパンデカの別名で呼ばれる。歌声で人をひきつけ幸せにする力を持つ。怖がりなのがたたって出世できない。悪霊の検挙をしたことがなかったが、アキラと協力し水死者の地縛霊を成仏させる。その後、アキラに惚れて積極的なアプローチをするようになった。 容姿は同作者の漫画「マリンハンター」のヒロイン「グッピー」がモデル。 招(マネキ) カニの妖怪。海上保安課課長。 同作者の漫画「マリンハンター」にも「シオマネキのFH」として登場する。語尾に「〜カニ」がつく。酔いに任せて女湯をのぞこうとしたり、女性陣に袋叩きにされる様を想像して興奮するなど変態な一面もある。鬼足蟹(おにあしがに) マネキの相棒。巨大なカニ。彼とマネキがコンビネーションをするときは本気である。 蜆(シジミ) 貝の妖怪。海上保安課の警部補。 同作者の漫画「マリンハンター」にも「ヤドカリのFH」として登場する。非常に小さな女性。語尾に「〜カイ」がつく。 ナッちゃん 海上保安課の巡査長。小さなクジラの姿だが、巨大化して人を運ぶこともできる。 クルリ まくら返し。夢遊班の巡査長。アヤカのミーコの記憶を夢だと思い込むようにした。 貘(ばく) 夢遊班の巡査。 美車(みしゃ) 輪入道の一人娘。交通機動隊の隊長。階級は警部。 普段は人見知りが激しく後ろに控える車輪の妖怪が彼女の言ったことを他人に伝えている。しかし、うなじに鍵を差されてエンジンがかかると性格が一変し強気になり、背中から座席や車輪が出る。この状態のため交通機動隊の鬼隊長として知られ、並の妖怪であればその名を聞いただけで震え上がる。体の相性がいいアキラを交通機動隊に引き抜こうとしている。黄泉の一揆衆の1人、片輪車とは昔の暴走仲間。
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獄落署(ごくらくしょ)
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人と妖怪の秩序を守るのが仕事で、詳しいことは警視総監にしか知られていない署。扱う犯罪者は妖怪限定。入り口は日によって変わる。所属する警察官は警視庁捜査一課以上の権限を持つ。警視庁から経費を減らされている。雪女や妖狐の種族の存続にかかわる殺人を取り締まることはできない。また、物怪民登録をしていない半人半妖の保護もできないと同時に犯罪を取り締まることもできない。
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