怪談とは? わかりやすく解説

かい‐だん〔クワイ‐〕【怪談】

読み方:かいだん

化け物幽霊などの出てくる気味の悪い話。

真相がさだかでなく、納得いかない出来事

[補説] 作品名別項。→怪談


かいだん〔クワイダン〕【怪談】


怪談

作者マリー・ルイーゼ・カシュニッツ

収載図書ドイツ怪談集
出版社河出書房新社
刊行年月1988.12
シリーズ名河出文庫


怪談

作者畑耕一

収載図書闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選
出版社角川書店
刊行年月2005.3
シリーズ名角川ホラー文庫


怪談

作者福澤徹三

収載図書闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選
出版社角川書店
刊行年月2005.3
シリーズ名角川ホラー文庫


怪談

作者太宰治

収載図書太宰治全集 12
出版社筑摩書房
刊行年月1991.6

収載図書太宰治全集 1 初期作品
出版社筑摩書房
刊行年月1999.2


怪談

作者林真理子

収載図書怪談―男と女物語はいつも怖い
出版社文芸春秋
刊行年月1994.9

収載図書怪談―男と女物語はいつも怖い
出版社文芸春秋
刊行年月1997.8
シリーズ名文春文庫


怪談

作者河野多恵子

収載図書河野多恵子全集 第3巻
出版社新潮社
刊行年月1995.2


怪談

作者森銑三

収載図書森銑三著作集 続編 第16巻 雑纂 4
出版社中央公論社
刊行年月1995.4


怪談

作者福沢徹三

収載図書幻日
出版社ブロンズ新社
刊行年月2000.3


怪談

作者嵐山光三郎

収載図書文士温泉放蕩録 ざぶん
出版社講談社
刊行年月2001.12
シリーズ名講談社文庫

収載図書文士温泉放蕩
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2008.9
シリーズ名ランダムハウス講談社文庫


怪談

作者筒井康隆

収載図書怪物たちの夜
出版社徳間書店
刊行年月2002.7
シリーズ名徳間文庫


怪談

作者杉浦日向子

収載図書闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選
出版社角川書店
刊行年月2005.3
シリーズ名角川ホラー文庫


怪談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 07:43 UTC 版)

怪談』を書いた小泉八雲

怪談(かいだん)は、怖さや怪しさを感じさせる物語の総称。日本古来のものを限定して呼ぶ場合もある。中でも、四谷怪談皿屋敷牡丹燈籠の三話は「日本三大怪談」に数えられることが多い。

怪談(怪奇ジャンルの作品)は日本内では風物詩のひとつだが、近年はの時期に放映や作品発表が行われるケースもある。

歴史

元来、に関する物語幽霊妖怪怪物、あるいは怪奇現象に関する物語は民話伝説、あるいは神話の中にも多数存在する。

今昔物語集』(「霊鬼」)など、平安時代末期(1120年頃)の古典文学にも多数の怪談が収録されているが、それらを題材にしてまとまった形で残っている物では『雨月物語』(1776年)が有名である。また、四谷怪談(1727年)や番町皿屋敷(1700年代末)のように歌舞伎の題材にも取り上げられ、ひとつのジャンルを構成していた。現在の感覚における古典的な怪談はこれらに基づく物である。また、落語にも怪談物があり怪談噺(怪談咄)と言われ、初代林屋正蔵をはじめとする累代林屋、三遊亭円朝、立川三五郎などが創作・演出に工夫を凝らし、伝承に力を尽くした[1]。演目には『牡丹灯籠』・『怪談乳房榎』・『お菊の皿』・『質屋蔵』・『真景累ヶ淵』・『反魂香』・『もう半分』・『子育て幽霊』・『菊江の仏壇』などがある。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、Lafcadio Hearn)は古くから伝わる日本各地の怪談や奇談を収集し、自らの解釈にしたがって情緒豊かな物語に仕立て上げ、『怪談(kwaidan)』(1904年)として一冊にまとめた。

また、明治末期には、当時欧米で流行していたスピリチュアリズムの影響を受け、日本でも「怪談ブーム」が到来し、文学者たちが「百物語」を催したり、盛んに怪談の執筆を行っている[2]。また、現在では「民俗学の原点」とされている『遠野物語』についても、話者の佐々木喜善・著者柳田國男ともに「怪談愛好者」であり、「怪談ブーム」の副産物として登場したものともいえる[3]。民話としての怪談は松谷みよ子の研究の対象ともなっている。

戦後は、新倉イワオが1968年に日本初の心霊番組を企画制作。後に日本テレビ「お昼のワイドショー」内で放映された『あなたの知らない世界』などによって1970年代の怪談ブームをリードした。新倉はその後も番組企画本など合わせて50冊余りの怪異譚を蒐集した著作を世に送り、大人が怪談を嗜むことを許容する社会環境と後年の素地を築いた。また、1970~1980年代に活躍した中岡俊哉による児童向け怪談、1970年代にブームとなったつのだじろうの『うしろの百太郎』『恐怖新聞』などの恐怖漫画によって子供時代に恐怖・オカルトの洗礼を受けた世代が成長して、現在の怪談需要を支えている。

木原浩勝中山市朗は、自らが体験者より収集した怪異譚の人名や地名を意図的にぼかすことによって取材ソースを秘匿し、「実話怪談集」というスタイルにまとめ、江戸奉行・根岸鎮衛による随筆「耳袋」になぞらえて『新・耳・袋〜あなたの隣の怖い話』(扶桑社、1990年)として出版した。この仕事は長く忘れられていたが、1998年に復活刊行され、2005年までの7年間に刊行され続けた『新耳袋』全十巻(メディアファクトリー)により「怪談」という日本古来のエンターテイメントの復権がなされることとなった。

『新耳袋』の休眠期に当たる1991年~1997年には実話怪談集『「超」怖い話』(勁文社)が安藤薫平、樋口明雄の手によって編まれた。これは1998年の新耳袋復活と勁文社倒産の後も平山夢明加藤一に引き継がれ、竹書房から刊行されている続刊は、新耳袋と並んで近代実話怪談のひとつの潮流となっている。

落語の他に古典的な怪談の題材を扱う講談師に、かつては7代目一龍斎貞山、近年には一龍斎貞水がいるが、現代の怪談需要にそぐわず、講談形式の演目・演者は減少している[1]。代わりに怪談話者として有名な[4]タレント稲川淳二による現代の生活様式に合わせた怪談が語られている。また前述の新耳袋の著者である木原・中山は、新宿ロフトプラスワンにおいて定期的な怪談のトークライブを続けており、11年目を迎えた2007年には通算50回を、18年目を迎えた2014年には通算100回を超える。現代的な題材の怪談話者としては、浜村淳桜金造つまみ枝豆みぶ真也白石加代子などがタレント活動の中で展開している。シンプルな表現形式の講談から、演劇的な美術や演出を用いて怪談をショー・ビジネス化し、ジャンルとして発展させた稲川の功績は大きい。

また伝統的な怪談の会のスタイルとして、百物語が挙げられる。

怪談と都市伝説が混同されていることもあるが、現状では明確な公的な定義は共有されていない。

怪談の例

出典

  1. ^ a b 関山和夫「怪談咄」『日本大百科全書』小学館
  2. ^ ちくま文庫から刊行されている、東雅夫の怪談文芸アンソロジーを参照
  3. ^ 水野葉舟『遠野物語の周辺』(国書刊行会)収録の横山茂雄による解題「怪談への位相」より。
  4. ^ 株式会社タレントデータバンク。
  5. ^ 篠山の怪談七不思議”. 丹波篠山市. 2024年11月24日閲覧。

関連項目


怪談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/09 14:03 UTC 版)

ゴールデンアイルズ」の記事における「怪談」の解説

ゴールデンアイルズ歴史長いので、怪談が多いとしても驚くには当たらない島の住民ツアーガイドから聞いた話には次のようなものがある。 彷徨メアリー海の嵐恋人を失くした女性であり、ランタン持ち白い馬乗って捜索続けている姿が見られる クライストチャーチ墓地点滅する灯り暗闇恐れた妻が常にその傍に火をともした蝋燭置いていた。その死後に夫がそこに置いたと言われる蝋燭の火である セントシモンズ島灯台のフレデリック・オズボーンの幽霊決闘殺され灯台守 ジェキル島クラブホテルは、亡くなって久しい客が未だにチェックアウトしようとしていることが多いと言われている

※この「怪談」の解説は、「ゴールデンアイルズ」の解説の一部です。
「怪談」を含む「ゴールデンアイルズ」の記事については、「ゴールデンアイルズ」の概要を参照ください。

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怪談

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 02:37 UTC 版)

名詞

(かいだん)

  1. 化け物幽霊などが出てくる恐ろしい物語

発音(?)

翻訳

関連語


「怪談」の例文・使い方・用例・文例

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