ジェキル島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/09 14:03 UTC 版)
ジェキル島はその全体をジョージア州が所有し、ジェキル島管理局が管理している。セントシモンズ島の南にあり、グリン郡のアメリカ国道17号線からダウニング・マスグローブ・コーズウェイ(ジョージア州道520号線)を通って入ることができる。車で行く場合は駐車パスを購入する必要がある(2015年6月時点で、1日6ドル、1週28ドル、年間45ドル)。 島には延長10マイル (16 km) の海浜、ゴルフ場4か所、自然センター、ボートツアー、ジェキル島会議場があり、宿泊施設は様々な選択肢がある。ジェキル島博物館は歴史的ランドマーク地区のツアーを運営しており、19世紀末から20世紀に裕福な北部の事業家が建てた家屋を回る。その事業家とはJ・P・モルガン、ウィリアム・ヘンリー・ヴァンダービルト、ジョーゼフ・ピューリツァー、マーシャル・フィールドなどである。 ジョージア・ウミガメセンターはウミガメの保存と保護を行うリハビリ病院、研究センター、教育施設である。年間を通じて一般公開され展示、傷ついたカメの見学、様々な教育、現地ツアーなどが行われている。 ジェキル島クラブは1888年のオープンであり、すぐにアメリカでも最大級に閉鎖的な民間社交クラブとなった。その会員の中には、AT&Tの社長であるセオドア・ベイルがおり、1915年1月25日、ここから初の大陸横断電話通信に参加した。1907年恐慌の後、ロードアイランド州選出アメリカ合衆国上院議員ネルソン・オルドリッチが、カモ狩猟旅行を装って、このクラブで著名銀行家を集めた秘密の会合を行った。このとき中央銀行の構造について企画を立案し、それが後の連邦準備制度の基本となった。 ジェキル島は、州法によって商業的な開発が制限されている。島の住宅所有者は州から土地を長期契約で借用している。
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