四肢
四肢(しし)とは、脊椎動物が移動や物を掴むために用いる体の一部であり、一般には人間の手足、つまり腕と脚を指す。四肢は、骨格、筋肉、神経、血管などの組織から構成され、これらが連携して動作する。人間においては、手は物をつかむ、書く、表現するなどの細かい動作に、足は歩行、走行、跳躍などの移動やバランスを保つ動作に用いられる。 四肢は、その構造と機能によって、人間や他の動物の生活において基本的かつ不可欠な役割を果たす。例えば、手の指の細かな動きは、文字を書く、楽器を演奏する、工芸品を作るなど、文化的な活動に直接関連している。また、足は移動を可能にし、人間が様々な地形を探索し、活動範囲を広げることを可能にする。
四肢動物
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四肢動物 Tetrapoda | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Tetrapoda Broili, 1913 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
四肢動物[6][7] 四足動物[5][8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
下位分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
四肢動物(ししどうぶつ、Tetrapoda)は、肉鰭類に属する脊椎動物の一群である[4][7]。四肢類(ししるい)[4][9][10]、四足類(しそくるい)[4][5]、四足動物(しそくどうぶつ)ともいう[5][8]。
名称
Tetrapoda (τετραποδη) とはギリシャ語で「四つの足」の意味。
ちなみに、ラテン語で quadruped と表記する場合、文字通り「4本の足」を持つ動物のみを意味し、蛇などは含まれない。biped(2足歩行するもの)と対になる語である。
特徴
脊椎動物中、足(脚)やそれに類する付属器官を有するものをいう。すなわち両生類・爬虫類・哺乳類、そして鳥類である。四肢を持たないように進化した蛇や鯨なども四肢動物に含まれる。
四肢動物というカテゴリーは単系統であり、また進化分類学でも軟骨魚綱や硬骨魚綱などの魚類などに対比してよく使われる。最初期の四肢動物(イクチオステガなど)がいかにして魚から進化したかという論考の際にもよく言及される。
四肢は魚類の対鰭(ついき)から派生した構造で、前肢は胸びれ、後肢は腹びれが発達したものである。現在の普通の魚類(条鰭亜綱)では腹びれは胸びれに近い位置にあるが、肺魚類など、いわゆる古代魚では腹びれは肛門近く、体のかなり後方にあり、これは後肢の位置に近い。普通の魚類の鰭は膜状部が発達し、それを支える部分は小さいが、シーラカンスでは基部の肉質部が発達しており、内部にはそれを支える骨がある(肉鰭亜綱)。両生類の祖先もこれに近い構造を持っていたと考えられ、これが手足や指の骨に発達したものと考えられる。また、鰭が四肢と異なる点は、その骨格が背骨とつながっていないことである。つまり、肩と腰の骨が魚類にはない。
分類
出典
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タグです。「NiedźwiedzkiSzrek2010
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ パーカー 2020, p. 196.
- ^ a b c d 松井正文「脊椎動物の多様性と進化」、松井正文 編『バイオディバーシティ・シリーズ 7 脊椎動物の多様性と系統』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2006年、2-43頁。
- ^ a b c d e パーカー 2020, p. 211.
- ^ コルバートほか 2004, p. 19.
- ^ a b 平沢達矢「脊椎動物の進化――化石記録が示す歴史」、日本動物学会 編『動物学の百科事典』丸善出版、2018年、158–161頁。
- ^ a b 矢野十織・田村宏治「四肢と鰭の進化,ならびに四足動物の起源」、日本進化学会 編『進化学辞典』共立出版、2012年、362–364頁。
- ^ 甲斐嘉晃「脊椎動物(魚類)――水中で多様に進化した分類群」、日本動物学会 編『動物学の百科事典』丸善出版、2018年、92–95頁。
- ^ 江頭幸士郎「脊椎動物(両生類)――水と陸の間を生きる」、日本動物学会 編『動物学の百科事典』丸善出版、2018年、96–97頁。
参考文献
- コルバート, エドウィン H.、モラレス, マイケル、ミンコフ, イーライ C. 著、田隅本生 訳『コルバート 脊椎動物の進化 原著第5版』築地書館、2004年。
- パーカー, スティーヴ 著、日暮雅道・中川泉 訳、養老孟司 日本語版監修 編『生物の進化大事典』三省堂、2020年6月9日。ISBN 978-4385162409。
関連項目
「四肢」の例文・使い方・用例・文例
- その本は先天性の四肢麻痺の少年について書かれたノンフィクションである。
- 四肢麻痺患者のための、リハビリ施設が町内に新設された。
- 四肢を断つ
- 四肢五体
- 四肢と筋肉を限界まで広げるように作られた運動
- 四肢のすべてあるいは一部の外科的な切除
- 誰かの四肢を縛る
- 強い四肢
- 足ひれとして使用される四肢を持つ
- 四肢がないさま
- 意思に反しうつ伏せにして人を運ぶことで、その四肢を1人ずつが持つ
- 四肢が広げられて座る、または横になる
- 四肢を体から切り離す
- グリーンランドで見つかった初期の四肢両生動物
- 骨性の甲羅と泳ぐためのひれ足のような四肢を持つ様々な水生と陸生の爬虫類の総称
- 削減された四肢と光沢のある鱗で覆われた細長い体を持つ機敏なトカゲ
- 小さな頭と、長い首と尾、また5つ指の四肢を有するジュラ紀と白亜紀の非常に大きな草食性恐竜
- プレシオサウルスよりも長くて細いが、遊泳にはより適さない四肢を持つ、絶滅した海洋爬虫動物
- 四肢または顔の腫張または肥大に特徴付けられる、あるいはの影響を受ける
- 先史時代から家畜化されている、蹄のある草食性の四肢動物
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