髑髏

デジタル大辞泉

され‐こうべ〔‐かうべ〕【髑^＝髏】

読み方：されこうべ

《「され」は動詞「さ（曝）れる」の連用形から》風雨にさらされて肉が落ちた頭骨。どくろ。野ざらし。しゃれこうべ。

しゃり‐こうべ〔‐かうべ〕【髑^＝髏】

読み方：しゃりこうべ

「されこうべ」に同じ。〈日葡〉

しゃれ‐こうべ〔‐かうべ〕【髑^＝髏】

読み方：しゃれこうべ

「されこうべ」に同じ。

どく‐ろ【^×髑^×髏】

読み方：どくろ

風雨にさらされて肉が落ち、むきだしになった頭蓋骨。されこうべ。しゃれこうべ。

難読語辞典

髑髏

読み方：サレコウベ（ｓａｒｅｋｏｕｂｅ），　シャリコウベ（ｓｈａｒｉｋｏｕｂｅ），　シャレコウベ（ｓｈａｒｅｋｏｕｂｅ），　ドクロ（ｄｏｋｕｒｏ）

風雨にさらされ、白骨になった頭蓋骨

世界宗教用語大事典

どくろ 【髑髏】

野辺にさらされた人間の頭蓋骨。サレコウベともシャレコウベとも呼び曝頭・曝首の字を当てる。野晒とも。先史時代遺跡出土の頭蓋骨は他の部分の骨より多いので、これが文化的に特殊な意味を有していたと考えられている。脳髄を食べた後これを呪術に用いたとの説もある。これを杯として酒を飲む所があるが（アフリカ・チベットなど）宗教的な意味がある。長い棒に刺し屋上に掲げて屋敷守護とする地方もある。海賊の旗などに描くのは死の恐怖を抱かせるため。

短編小説作品名辞典

髑髏

作者フィリップ・K.ディック

収載図書ウォー・ヴェテラン―ディック中短篇集
出版社社会思想社
刊行年月1992.12
シリーズ名現代教養文庫

髑髏

作者イワン・C.ツルゲーネフ

収載図書明治の女流文学 翻訳編 第2巻 瀬沼夏葉集 復刻版
出版社五月書房
刊行年月2000.9
シリーズ名明治文学復刻叢書

髑髏

作者イワン・S.ツルゲーネフ

収載図書瀬沼夏葉全集 上
出版社京央書林
刊行年月2004.4

髑髏

作者渡辺哲哉

収載図書ひまわり
出版社渡辺哲哉
刊行年月2007.3

収載図書ひまわり
出版社アピアランス工房
刊行年月2007.6

ウィキペディア

髑髏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/11/02 07:17 UTC 版)

マリア観音のアルバムについては「髑髏 (アルバム)」をご覧ください。

「シャレコウベ」はこの項目へ転送されています。漫画・アニメーション作品『キン肉マン』『キン肉マン二世』の登場人物については「キン骨マン」をご覧ください。

『ヴァニタス』、ピーテル・クラースゾーン（Pieter Claesz）、油彩、1630年

髑髏（どくろ、されこうべ、しゃれこうべ、しゃりこうべ、英: Skull）は白骨化したヒトの頭部の頭蓋骨を指す名称である。「されこうべ」（しゃれこうべ）は「晒され頭（こうべ）」の意味。一般に死の象徴とされる。

使用例

実物の利用

• 髑髏杯 - 実際の髑髏をさかずきとして使用したもの^[1]。
• 髑髏本尊 - 中世密教の一つ「彼の法」集団では、男女の性液を混ぜた和合水を髑髏に塗り本尊の一つとしたとする説がある^[2]。
• ダマル（チベット語版、英語版）（チベット語: ཌ་མ་རུ།） - でんでん太鼓（振鼓）の一種。人間の頭骨も用いられた^[3][4][5]。

形状を模したもの

• 髑髏杖 - 千手観音の左手の持物の一つ。
• カラベラ（スペイン語版、英語版） - メキシコでメキシコの祝日の死者の日やローマ・カトリック教会の死者の日に飾る髑髏。砂糖菓子（英: sugar confectionery）で食べられるものや、粘土で作られる。

捏造として知られるもの

• カラベラス髑髏
• 水晶髑髏

デザイン・マーク・シンボル

• 海賊旗 - 髑髏の下に交差する2本の骨を組み合わせた伝統的な旗のデザイン。
• 髑髏と骨 - 海賊旗より派生した、全世界的に危険物ないし毒薬の標識として用いられるマーク。
• トーテンコップ - 髑髏の後ろに2本の交差する骨を組み合わせたプロイセン起源の紋章。海賊旗のシンボルに似るが、骨の位置が異なる。
• パンクカルチャーにおいては｢反戦｣を意味する事が多い。

モチーフとする人物・キャラクター等

人物

• ラ・パルカ - メキシコの覆面レスラー。
• アドルフォ・タピア・イバラ - メキシコのプロレスラー。初代ラ・パルカとして知られる。
• パルカ・ゲレーラ - 日本の覆面レスラー。

キャラクター

• 黄金バット - 昭和初期〜後期の紙芝居や漫画、アニメ作品、およびその主人公。
• ガイキング - TVアニメ『大空魔竜ガイキング』、およびそのリメイク作品の主役メカ。
• キン骨マン - キン肉マンシリーズの登場人物。本名はシャレコウベ、ドクロ星出身を自称。
• ボーンコールド - キン肉マンII世の登場人物。
• 三悪 (タイムボカンシリーズ) - いずれの作品においても、髑髏をモチーフにしたシンボルマークを掲げている。また敗北（≒乗っていたメカが爆発）した時には髑髏型のキノコ雲が立つことが多い。
• ドクロベエ - ヤッターマンのキャラクター。
• ホラーマン - アンパンマンの登場人物。
• スカルマン - 石ノ森章太郎原作の漫画、及びその登場人物。
• 仮面ライダー - 直接のモチーフはバッタだが、そのバッタは「髑髏に似たもの」という基準で選ばれた。
  • 仮面ライダースカル - 『仮面ライダーW』関連作品に登場する髑髏をモチーフにした仮面ライダー。
• ターミネーター - 映画ターミネーターシリーズに登場する殺人ロボット。人間の骨格を模した金属の内骨格（エンドスケルトン）を持ち、人間そっくりの外皮を被せて暗殺任務に用いられるほか、骨格のままでも戦闘を行う。

コンピュータゲーム

• Dokuro - 骸骨のキャラクターを主人公とするコンピュータゲーム。

音楽

• ホネホネロック - 日本の童謡。
• ドクロ (THE SLUT BANKSのアルバム) - THE SLUT BANKSのアルバム。

その他

• DOKURO -毒狼- - 猿渡哲也の漫画作品。
• 黒麹芋焼酎 ど黒

博物館

シャレコーベ・ミュージアム
（兵庫県尼崎市）

• シャレコーベ・ミュージアム^[6] - 世界初の頭蓋骨博物館（兵庫県尼崎市）

脚注

1. ^ 髑髏杯とは - Weblio辞書
2. ^ 受法用心集 - ウェイバックマシン（2021年4月10日アーカイブ分）
3. ^ 『ダマル』 - コトバンク
4. ^ The curious case of the Tibetan skull drum | Victoria and Albert Museum（ヴィクトリア&アルバート博物館）
5. ^ Instruments of Macabre Origin | The Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)
6. ^ シャレコーベ・ミュージアム

関連項目

• 髑髏と骨
• 骨
• 骨格
• 骸骨
• 頭蓋骨
• 白骨化
• 死神
• 火葬
• 火葬場
• スケルトン
• メメント・モリ
  • トランジ
• en:Category:Skull
• ブードゥー教

外部リンク

ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。

髑髏

• 『髑髏』 - コトバンク
• 『頭蓋崇拝』 - コトバンク

ウィキペディア小見出し辞書

髑髏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/12/21 15:53 UTC 版)

「ディジャブ (コンピュータゲーム)」の記事における「髑髏」の解説

ゲームオーバー画面に現れる髑髏。エースが誤った行動をとった時、その後どうなってしまったかなどをプレーヤーに説明する（逮捕され裁判にかけられた等）。なお、海外NES版とゲームボーイカラー版では墓石に変更されている。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

髑髏

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 10:38 UTC 版)

名詞

髑 髏（どくろ, されこうべ, しゃれこうべ, しゃりこうべ）

1. 風雨にさらされるなどで白骨化した頭蓋骨。主に人間のもの。
   • 坂下の或る門灯の光りが、ぼんやり見えてるきりで、坂全体が薄暗い。洞窟内の異様な臭気が、ふっと洩れてくるらしいこともある。ばかりでなく、焼け爛れた死体の髑髏や肋骨や腕や脛が、ふらりとさ迷い出てくるのだ。（豊島与志雄 『猫捨坂』）
   • さて虎も獅も同じく猫属の獣で外貌は大いに差うが骨骼や爪や歯牙は余り違わぬ、毛と皮が大いに異なるのだ。ただし虎の髑髏を獅のと較べると獅の鼻梁と上顎骨が一線を成して額骨と画れ居るに虎の鼻梁は上顎骨よりも高く額骨に突き上り居る、（南方熊楠 『十二支考』）

関連語

• 頭蓋骨, 骸骨, 人骨

翻訳

• 英語: person's skull

Weblio日本語例文用例辞書

「髑髏」の例文・使い方・用例・文例

• 妖術を行う時に用いる髑髏